2020.11.25

来季のNBAで一番“オシャレ”な球団はクリーブランド・キャバリアーズ?その理由は…

キャバリアーズのクリエイティブ・ディレクターに就任したダニエル・アーシャム[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBAで最もオシャレな球団は、どこなのだろうか。

『USA TODAY』が今年発表したジャージランキングでは、ロサンゼルス・レイカーズが1位だった。やはり、イエローとパープル、そしてクラシックなロゴには多くのバスケットボールファンを惹きつける魅力があり、亡きコービー・ブライアント(元レイカーズ)に捧げる昨季のブラックマンバエディションも非常に精巧なデザインだったことは記憶に新しい。

 近年では、米人気ドラマ『マイアミ・バイス』をテーマにしたマイアミ・ヒートのバイスエディションも高評価を獲得している。ネオンブルーとショッキングピンクの鮮烈な組み合わせは、マイアミのナイトライフや太陽が照りつけるビーチを彷彿とさせ、歴代ジャージランキングでも上位の常連に名を連ねている。

 しかし、来季最もオシャレな球団は、クリーブランド・キャバリアーズになるかもしれない。

 キャブスは先日、現代アーティストのダニエル・アーシャムが球団のクリエイティブ・ディレクターに就任したことを発表した。

 アーシャムは、色盲であることを活かした独特な色彩感覚と建築的な美的センスを融合させ、唯一無二の世界観を作り上げるアーティストだ。これまでディオール、リモワ、ポルシェといった世界のトップブランドとコラボレーションしてきたほか、最近ではポケモンとの共同プロジェクトを日本で展開したことでも知られている。

 アーシャムは、自身にとっても新たな挑戦となる今回の発表にともない、以下のコメントを伝えている。

「私はクリエイティブ・ディレクターとしてクリーブランド・キャバリアーズの一員になれたことを大変光栄に思っております」

「私はクリーブランドの第三世代にあたります。私の曽祖父は、1908年に移民としてこの地に生活基盤を築きました。彼は何も持たずにこの地に来て、勤勉なクリーブランドの人々のように、一からビジネスを作り上げました。チャグリンフォールズの荒々しい水から『Geraci’s』のピザ、メトロパークの秋まで、クリーブランドは私の人生がこの先どこに向かおうとも、大きな影響を与えてくれた地であることに変わりはありません。この地は私の一部なのです」

 また、アーシャムのコメントを受け、キャブスのブランド戦略ディレクターであるグラント・ギルバートも喜びと興奮の気持ちを露わにしている。
「我々はキャブスの組織にダニエルを迎えられたこと、そして新たなパートナーシップによりイノベーションの最先端に立てたことへの興奮を隠しきれません」

「アーティストとして、そしてクリエイティブな考えの持ち主であるダニエルのビジョンは、我々をスリリングで誰も予期しない新たな方向へと導き、同時に、世界中に点在する我々のコミュニティおよびファンたちに、オン/オフコートの双方でワールドクラスの経験を提供し続けることになると確信しています」

「このようなパートナーシップは、これまでのスポーツ業界に前例のないものであり、チームの全員がダニエルのアイデアが実現することを楽しみにしております」

 アーシャムは、決して“よそ者”ではなく、バスケットボールに理解のある表現者だ。下のインスタグラムからもわかるとおり、彼はこれまでのキャリアでバスケットボールにまつわる作品を多数発表してきた。また、彼のインスタグラムストーリーにはしばしば、自宅の裏庭で息子とバスケットボールを楽しむ様子が投稿される。

 なお、アーシャムはキャブスのホーム『ロケット・モーゲージ・フィールドハウス』の改修にも携わり、今後はユニフォーム、ホームコート、バナーデザイン、ソーシャルメディアコンテンツなど、組織の多岐にわたるビジュアルイメージでその責任を担うことになるという。

 文=Meiji