2020.12.23

やはり気にしていた? ザイオン・ウィリアムソンが大幅なダイエットに成功か

今季はさらなる活躍が期待されるザイオン[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 昨シーズンはケガの影響もあり、確実視されていたルーキー・オブ・ザ・イヤーを惜しくも逃してしまったザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)。しかし、今季は開幕からフルスロットルでシーズンに臨むことができ、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)以来のスター候補として、真価が問われる一年になる。

 トレーニングキャンプ期間中、ザイオンは「今の俺は健康体で、最高な状態さ。なんの制限もなしにプレーできているから楽しいね」とコンディションの良さを主張。また、「昨シーズンはIQに頼ることしかできず、身体は特定のことができなかった」と昨年の苦悩に触れつつも、「今は自分の本能とIQの両方があるから、大きな違いをもたらすだろう」と続け、あらためて自信を覗かせた。

 その発言を証明するかのように、ザイオンはプレシーズンゲームで2試合平均28.5得点、10リバウンドと躍動。同僚のブランドン・イングラム(ペリカンズ)の成長に注目が集まるなか、「エースは俺だ」と言わんばかりの活躍を見せた。

活躍の要因は肉体改造にアリ?

その巨体からは想像できぬほど、軽やかに空中を舞うザイオン[写真]=Getty Images

 ザイオンの調子の良さの秘訣は、オフシーズンの肉体改革にあるのかもしれない。

 昨年、ザイオンはペリカンズのゼネラルマネージャー、デビッド・グリフィンらに守られながらも「太りすぎ」の指摘が後を絶えなかった。128キロの巨漢からは想像もつかないアスレチック能力は諸刃の剣であり、ケガのリスクが懸念されていた。

 しかし、ザイオンは一足先に突入したオフを利用して、ダイエットに成功。「ESPN」のスポーツライター、ブライアン・ウィンドホルストによると、ザイオンは休養期間中に約11キロのダイエットに成功したという。

「彼がバブルに戻ってきたとき、彼は私に物理的にどこにいたのかを明かしたくないと言いました。しかし、聞いたところによると、彼はバブルから現在にいたるまでの間で25ポンドも体重を落としたそうです」

 この情報が正しければ、現在の彼の体重は117キロということになる。レブロン・ジェームズ(レイカーズ)のウエイトが113キロであることを考慮すると、ザイオンの身体は間違いなく、ベストシェイプに近づいていると言える。

 未完の大器が完全体へと近づいているということだろうか。今季のザイオンは文字通り“制御不能”な存在になるかもしれない。

文=Meiji

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