2020.12.28

ウェストブルックがサンタに…ワシントンの子どもたちにシューズなどをプレゼント

ウィザーズ移籍後もオフコートでの活動に熱心なウェストブルック[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 今季のオフ、ヒューストン・ロケッツからワシントン・ウィザーズへとトレードされ、チームでもジョーダン ブランドでも八村塁の“先輩”となったラッセル・ウェストブルック。未だ白星を与えることはできていないものの、開幕から2試合連続ダブル・ダブルを記録し、すでにチームの中心選手として存在感を示している。

 ウェストブルックは爆発的なスピードと驚異的な運動能力が生み出す派手なプレーに注目が集まるが、オフコートでは社会活動に熱心な選手であることでも知られている。例えば、今年4月には新型コロナウイルスの影響で学業が滞るヒューストンの学生に650台のPCを寄付。また、パブリックの場にも積極的に足を運び、感謝祭では「WhyNot Foundation」(ウェストブルックが主宰する非営利団体)主催のもと、地元ロサンゼルスで食事に困る家族に9年連続でディナーを振る舞うなど、自身のスター性を惜しむことなく、ファンたちと積極的にコミュニケーションを図り、人々のサポートに尽くしている。

 2017年のMVPは、新天地に行ってもその姿勢を崩すことはない。去る12月20日、ウェストブルックは非営利団体「Children’s Guild」が運営するワシントンD.C.の公立チャータースクールと提携し、一足早いホリデーイベントを開催。コロナウイルスの感染拡大防止として、ドライブスルー形式で実施された同イベントでは、ウェストブルックから子どもたちにバックパックとフェイスマスク、そして同選手のシグネチャーシューズがプレゼントされた。

 本イベントには、幼稚園の年長クラスから小学校2年生までの生徒約300人が参加。ウェストブルックのツイッターでは、サンタ帽を被り、マスクを着用した同選手が、自らシューズボックスを抱えて積極的に子どもたちの待つ車を訪れてはギフトを手渡し、写真撮影に応じている姿が投稿されている。

 同選手は『TMZ』からの取材に対して、「新しい場所に来るだけではなく、実際にコミュニティを気にかけていることを示すことがとても重要なんだ」とコメント。また、「僕は自分が育った街で、クリスマスの朝に目覚め、プレゼントや新しい靴、リュックサックを手に入れることができた。それが何であれ、プレゼントをもらえることは、とても幸せなことだ」と続け、子供たちにとってクリスマスがどれだけ特別なイベントであるかを力説した。

 オンコートでのパフォーマンスはもちろん、NBA選手たちからはしばしば、社会の模範にならないといけないという意思を感じる。ウェストブルックの献身的な姿勢とリーダーシップは、必ずや低迷が続くウィザーズに新たなエナジーをもたらすことだろう。 

文=Meiji

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