「チームに必要な起爆剤だ。安定感と自信をもたらしてくれる」と指揮官も期待
12月31日(現地時間30日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は翌1月1日のシカゴ・ブルズ戦に向けて、八村塁が復帰することを明かした。
「塁はここ数日間、コーチたちと一生懸命取り組んできた。明日の試合に出場するよ。このチームにとっていいニュースだ。今、チームに必要な起爆剤だ。安定感と自信をもたらしてくれる。昨シーズン、まだ若いのに良くやってくれた。さらに成長した姿を見るのが楽しみだ」。
ウィザーズは30日に行なわれたブルズ戦で107-115と黒星を喫し、開幕4連敗。1月2日からアウェー4連戦となるだけに、1日のブルズ戦はなんとしてでも勝利しておきたい。指揮官は八村の現状についてこう話している。
「明日は出場時間を抑えて、20分程度の出場時間になるが、戻ってくることがうれしいね。状態がすごく良いんだ。塁の場合は結膜炎だったが、ケガをしている選手についてはいつも心配だ。でも塁は万全のようだ。明日、帰ってくるのが楽しみだ。選手がケガをした時、離脱期間について発表をするが、実際の離脱期間についてはピンポイントでは分からないものだ。完治するまでの期間というのは、選手によって異なるからね。でも塁は一気に回復した。本当に良かったよ。あと1週間くらい、かかると思っていた。だから帰ってきてくれてうれしい。万全でなければ復帰させないからね。ここ5、6日間、急ピッチで仕上げてきたんだ。昨日の(3対3の)ワークアウトがすごく良かった。(明日、明後日と)連日試合があるから、今日は軽めの練習だった」。
ウィザーズはエースのブラッドリー・ビール、リーダーのラッセル・ウェストブルックをバックコートに配置し、フロントコートにトーマス・ブライアントとデニ・アブディヤ(またはイサック・ボンガ)、そして八村を据えたスターターを組むことが期待できる。
「私は塁をコーチングするのが大好きでね。まだラッセルとは(試合で)プレーしていないが、(塁の復帰で)チームの引き出しが増える。安定したプレーとシュート力をこのチームに持ち込んでくれる。ディフェンス面では複数のポジションを守れる。(小さな選手にも)抜かれることがないし、大きな選手に対して当たり負けしないから、スイッチがより効果的になるんだ」とブルックスHCは期待を寄せる。
八村の復帰について、ビールが「塁が明日、復帰することは大きいね。コート上の武器が1つ増える。俺たちにとってトッププレーヤーの1人。このチームに欠かせない戦力だ」と話せば、フロントコートでタッグを組むブライアントも「塁が帰ってきて、すごくうれしいよ。塁はオフェンスとディフェンスの両面でインパクトをもたらすんだ。それに4番(パワーフォワード)なので本当に助かる」と喜びのコメントを残していた。
日本時間の2021年元旦。日本が誇る至宝、八村のNBAキャリア2年目がついに本格始動する。この機会を是非とも見届けていただきたい。