ネッツデビューを飾ったジェームズ・ハーデンがトリプルダブル「この機会に興奮した」

ネッツデビュー戦で勝利に貢献したハーデン(中央)[写真]=Getty Images

移籍先チームのデビュー戦でNBA史上初となる30得点超えのトリプルダブル

「皆が俺のスマイルとプレーを伝えてくれたらうれしいね。ただただ興奮した。この機会に興奮していた。何から何まで、このチームはすばらしい組織だ。俺としては、コートに出てベストなジェームズ・ハーデンでありたい。そうすればきっといいことが起こるさ」。

 1月17日(現地時間16日、日付は以下同)に行なわれたオーランド・マジック戦。14日に報じられた4チーム間のトレードでヒューストン・ロケッツからブルックリン・ネッツへ移籍したジェームズ・ハーデンはそう語り、新天地デビューを飾った。

 早速スターターとして出場したハーデンは、2メンゲームから絶妙なアシストで新たなチームメートたちの得点機会を演出したほか、ユーロステップから鮮やかにレイアップを成功。緩急をつけたドライブでマジックのディフェンス陣を強行突破し、オクラホマシティ・サンダー時代の元同僚ジェフ・グリーンへビハインド・ザ・バックパスで3ポイントを演出したり、ケビン・デュラントのジャンパーをアシスト。

 さらにはシグネチャームーブとなったステップバックスリーを放り込むなど、3シーズン連続得点王の実力を見せつけ、終わってみれば約40分の出場で32得点12リバウンド14アシストのトリプルダブルに4スティール1ブロックをマークし、122-115で勝利に大きく貢献してみせた。

 移籍先のデビュー戦で30得点超えのトリプルダブルを達成し、NBA新記録を樹立したハーデンは試合後、「俺はバスケットボールプレーヤーなのさ」と切り出し、こう続けた。

「前にも言ったけど、俺はアンセルフィッシュなんだ。勝利するためならなんだってやってみせる。確かに、KD(デュラントの愛称)はエリートだ。彼はまた違ったバスケットボールプレーヤーだからね。多彩な方法で得点できるから、(ショットを沈めることは)彼にとってはイージーなのさ。俺はただ、自分にできる限り、その仕事を少しでもラクにしたい。ほかのチームメートたち、シューター陣やビッグマン勢についても、彼らの仕事をイージーにしたいね」。

 この試合、ネッツはデュラントがシーズンハイの42得点に5アシスト2スティール2ブロック、ジョー・ハリスが17得点、グリーンが10得点を記録。ハーデン(9本)とデュラント(6本)だけで計15本のターンオーバーを重ねてしまったとはいえ、ハーデンはデビュー戦で上々のパフォーマンスを残したと言っていい。

「俺たちは序盤にパスを出しすぎたように感じた。皆が快適に感じられるようにしたんだ。で、その後に彼は普段の姿、アグレッシブに得点を狙うようになったんだ」とデュラントがハーデンのネッツ初戦を振り返っていた。

 ハーデンは新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルのため、この試合も欠場したカイリー・アービングとの共演について聞かれ、こう切り返している。

「カイ(カイリーの愛称)が戻ってくることをすごく楽しみにしている。彼はこのチームが成し遂げようとしていることにおいてカギとなるピースなんだ。コートに出れば、俺たちはそのうち一丸となるさ。そうなれば恐ろしいことになるだろうね」。

 ハーデンのデビュー戦で勝利を収めたネッツ。今後カイリーが合流し、ハーデン、デュラントと共にリーグ最高級の“ビッグ3”が実現すれば、ますます恐ろしいチームになりそうだ。

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