2021.02.07

アデトクンボにハーデン、レナードといった大物がオールスターゲーム開催に対して発言

オールスター開催についてアデトクンボらが語った[写真]=Getty Images
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「家族と会いたい」「バスケットからちょっと離れる期間」「健康ではなくお金を優先した」など、大物選手たちが発言

 2月5日(現地時間4日、日付は以下同)。NBAとNBA選手会(NBPA)が合意に達したことで、3月8日にアトランタでオールスターゲームが開催されることとなった。

 もともと、今季はレギュラーシーズンが通常の82試合から72試合へと短縮しており、オールスターゲームは中止となっていた。シーズンは前半戦と後半戦に分かれており、前者は3月5日まで、後者は3月12日から5月17日まで行なわれ、3月6日から11日まではオールスターブレイクとして、選手たちは休暇を過ごすスケジュールとなっていた。

 そのため、今年の球宴開催について好意的に受け取っていない選手たちがいることも事実。5日の試合後、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が「今年のオールスターゲームに関して言えば、俺はエナジーもなければ、興奮もない。どうしてオールスターゲームを開催するのかさえ、俺には分からないね」と話しただけでなく、複数の大物選手が自身の思いを口にしている。

 6日のクリーブランド・キャバリアーズ戦に勝利後、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは「どの選手も(オールスターブレイクの)5日間、7日間、その選手たちが休める期間を楽しみにしていたと思う。ビッグドッグ(レブロン)が『エナジーもなければ、興奮もない』と言っていたけど、それは俺も同じ。オールスターゲームについては気にしてない。俺は家族と会いたいんだ」。

 昨季まで4年連続でオールスターに選ばれているスーパースターは「でも最終的に、彼ら(リーグ側)がショーを見せると言ってくれば、俺たちは自分たちの仕事をこなさなきゃならない。俺はいつだって自分の仕事をしている」と話すも、「でも内心では、そうしたくはないね。休みが欲しいんだ」と漏らしている。

 また、ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンも6日のトロント・ラプターズ戦後に「(オールスターゲームを)やる理由が何なのかは分かっている。でも今シーズンは特に圧縮したスケジュールになっている。俺ら選手たちには負担になっているんだ。1週間で多くの試合をこなすことになっているからな。だから俺としては、(オールスターブレイクは)リラックスして、家族と過ごして、バスケットボールからちょっと離れる期間だと思う」とコメント。

 さらに、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードも同日にリーグの決断について、こう語っている。

「俺たちがどうしてプレーしているのかは皆が分かっている。そう、お金(サラリー)と引き換えにプレーしているんだ。オールスターというのはさらなるお金を生み出す機会だからね。だから、今の段階では健康ではなくお金を優先したということ。俺たちは今試合をこなしているけど、依然として(新型コロナウイルスの)パンデミックの中にある。それに安全衛生プロトコルやルールに従ってやっている。だから(オールスターゲームを開催しても)全然驚いたりはしないね」。

 オールスター開催まで約1か月。ファン投票は盛り上がりを見せており、球宴の舞台で選手たちが躍動し、競演する姿を「観たい」と思っているファンは世界中にいるだけに、リーグ側としては選手たちの出場時間を制限させるなど、どうにかして開催する方向へ持ち込もうとしているのだろう。

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