2021.03.01

バスケ界のキング・レブロンとサッカー界のキング・イブラヒモビッチの間で口論勃発

バスケ界のキングとサッカー界のキングとの間で口論が勃発[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 39歳にしてACミランでエースを務めるズラタン・イブラヒモビッチは、エールディヴィジ(オランダ)、セリエA(イタリア)、ラ・リーガ(スペイン)、リーグ・アン(フランス)という欧州のトップリーグでタイトルを獲得し、個人としても得点王や最優秀選手賞、ベストイレブンなど、名誉ある賞を多数獲得してきた。

 イブラヒモビッチと言えば、妻の誕生日に「何もあげていない。彼女には“俺”という男がいるからな」や「俺は王様としてここにやってきて、伝説となって去る」など、数々の名言を残してきたサッカー界きってのビッグマウスとしても知られている。

 そんなサッカー界の王様が、NBAの王様であるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を“口撃”した。

『Discovery Plus』に登場したイブラヒモビッチは、インタビューのなかでレブロンをはじめ、社会的意識の高いアスリートを批判。

「彼(レブロン)は驚異的だ。でも、ステータスのあるやつが政治を語るのは好きじゃない。自分の得意なことをしておけばいい」

「俺はサッカーをする。なぜなら、俺はサッカーが最も得意で、政治家ではないからだ。もし、俺が政治家だったら政治をしていただろう。これは著名人が有名になって最初に犯す間違いだ。俺としては、特定の話題を避け、得意なことをするほうがいいと思う。そうでなければ、間違いを犯すリスクがある」

 “他国の王様”に批判されて黙っているレブロンではない。2月27日(現地時間26日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズとの対戦後、NBAのキングはイブラヒモビッチからのコメントに対して、こう返答している。

「俺は間違っていることに対して黙っているつもりはない。俺は人々に説き、平等、社会的不公正、人種差別、有権者による抑圧など、俺たちのコミュニティで起きていることに対して声を大にする」

「俺は現実を知っている。なぜなら、俺の学校には300人以上の子供たちがいて、同じことを経験しているからだ。彼らには声が必要で、俺はその声になりたい。俺は自分のプラットフォームを利用して、この国や世界で起きていることに光を当て続けるつもりだ。スポーツに固執することはない。俺はプラットフォームや俺の声にどれだけの影響力があるのかを理解している」

 突如、“イブラ節”の被害にあったレブロン。影響力のある2人だけに、このまま何事もなく事態が収束するといいのだが……。

 文=Meiji

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