2021.03.14

バックス戦後のスコット・ブルックスHC、今日の一番の収穫は「塁の活躍だ」

バックス戦で29得点11リバウンドを記録した八村[写真]=Getty Images
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 3月14日(現地時間13日)、ワシントン・ウィザーズのラッセル・ウェストブルックとスコット・ブルックスHCが、ミルウォーキー・バックスとの試合後インタビューに答えた。二人ともバックス戦における八村塁の活躍について評価しており、今後の活躍に期待を寄せている。

 ウェストブルックは「今日はみんな一生懸命戦った。シュートが入ったり入らなかったりすることは仕方ないが、一生懸命戦えば勝つチャンスは来る。今日は序盤から引き締まっていて、大量ビハインドにならなかった。ずっと接戦であともう少しで勝てた」と強豪相手に接戦を演じられたことをポジティブに捉えている様子。

 この試合で29得点を挙げた八村については「僕の役割は(塁が)活躍できるような環境を作ること、彼が48分を通して積極的にプレーできるようにすることだ。試合を通してアグレッシブにプレーすることは簡単なことではない。そしてそのアグレッシブさを毎試合継続できるかだ。僕の役割は彼が能力を出し切れるようにハッパをかけたり声をかけて自信をつけさせることだ」とベテランとしてサポートしていく姿勢を表した。

 そして、八村の課題とされている終盤でのプレーについては「(第4クォーターに活躍するには)安定性と相手のディフェンスを理解することが大切。塁は得点以外でもチームに貢献できる。若い選手が第4クォーターに貢献できるようになるには強引に得点することより、ディフェンスやリバウンドに意識を置いて、チームファーストのプレーに徹することから始まる」とディフェンス面での活躍が重要であると説いた。

 一方ブルックスHCは「みんなよく戦った。ラッセルの気力で試合を接戦に持ち込んだ。残り26秒で同点にするチャンスがあった。今日はビールとベルターンスが不在だったが、精一杯戦った。本当にみんなよく戦った。選手たちを誇りに思っている」と試合を総括。

 そして「何が一番の収穫でしたか?」という質問に対し、「塁だ、塁の活躍だ。気持ちをむき出しに戦ってくれた」とコメント。一方で、さらなる成長も望んでいるようで、「私が知っている中でも塁は最もナイスガイの一人。彼がこのチームにいて我々は本当に恵まれている。しかしコート上ではタフガイにならないといけない」と指摘。

 その要望は具体的なプレーにも及び、「(塁は)ここしばらく不調だった。1試合にフィールドゴールアテンプト5、6本では足りない。常に1試合に12、13本アテンプトしないといけない。今日は(ビールとベルターンスが不在で)23、24本分の穴を誰かが埋めなければいけなかったが、(ビール、ベルターンスがいても)関係ない。塁のシュートチャンスは十分あるはずだ。それは意識の問題だ。今日のプレーぶりをこの先の35試合も繰り返してほしい」と、八村の今後に期待を寄せた。

 八村はバックス戦で29得点11リバウンドのダブルダブルを記録し、大いに活躍した。彼らのコメント同様、八村はこの試合で大きく成長したと言えよう。

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