マクミラン暫定HCの下、最終クォーターの守備が改善。対戦相手に恵まれただけに、ウェストの8連戦で真価を発揮したい
今季4シーズンぶりのプレーオフ進出を目指すアトランタ・ホークスは、3月2日(現地時間1日、日付は以下同)にロイド・ピアース前HC(ヘッドコーチ)を解任し、アシスタントコーチのネイト・マクミランを暫定HCとして起用することを発表した。
すると14勝20敗でイースタン・カンファレンス11位だったホークスは、3日のマイアミ・ヒート戦を皮切りに、オーランド・マジック(4日)、トロント・ラプターズ(11日)、サクラメント・キングス(14日)、クリーブランド・キャバリアーズ(15日)を立て続けに下して5連勝。
ヒート以外の4チームはプレーオフ進出圏外のチームということもあり、対戦相手に恵まれたからと見ることもできるが、マジックには3点差、ラプターズにはトニー・スネルのブザービーター3ポイントによって1点差で逆転勝ちしており、価値ある勝利を手にしている。
「間違いなく新たな感覚。これはこの先もずっと維持していきたいものだね」とチーム最古参のジョン・コリンズが語ったように、ホークスは2016年12月29日から17年1月11日に達成した7連勝以来、初となる5連勝。トレイ・ヤングやケビン・ハーター、キャメロン・レディッシュといったホークスでNBAキャリアをスタートさせた選手たちにとって初の経験となったのである。
16日終了時点で、ホークスはイースト8位の19勝20敗。これにはヤングも「僕らはお互いのためにプレーしている。それをコート上で見せているのさ。それにこのチームはそれを楽しみながらできている」と喜びを隠せずにいた。ホークスに連勝をもたらしたマクミラン暫定HCはこう話す。
「我々は成長を見せているし、どのようにして試合を締めくくり、試合を制するかを理解し続けている。第4クォーターでは時間と得点を把握しなければいけないという状況も理解しているところだ。第4クォーターというのは、第1クォーターのようにはプレーできないことをね」。
ピアースHCの下でプレーしていた34試合で、ホークスは第4クォーターにおけるディフェンシブ・レーティングが120.4、ネットレーティング(100ポゼッションにおける得失点差)で-8.2と、いずれもリーグワーストだった。だがここ5試合では86.6まで大幅に改善できている。
もちろん、このデータは対戦相手に恵まれた部分もあることは間違いない。ただ、ヤングやコリンズといった若手を中心に戦うホークスにとっては大きな自信へとつながるものとなったはず。
現在、ホークスはプレーオフ出場圏内にいるものの、21日からウェスタン・カンファレンスのチーム相手にアウェー8連戦が組まれている。その中にはロサンゼルス・レイカーズやロサンゼルス・クリッパーズ、デンバー・ナゲッツにフェニックス・サンズというウェスト上位チームとの対戦があるだけに、この連戦でどこまで白星を手にすることができるかが、プレーオフ出場へ向けてポイントになりそうだ。