「彼はオールスターに選ばれるべきだった」。シモンズがトバイアス・ハリスを称賛

エンビード不在のシクサーズをけん引するハリス[写真]=Getty Images

エンビード不在のシクサーズをけん引するハリス「(オールスター選手なんだと)自分自身に再確認しているところなんだ」

 今季イースタン・カンファレンス首位を走るフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、3月17日(現地時間16日、日付は以下同)終了時点で28勝12敗という好成績を残し、6連勝中と好調だ。

 その期間に、シクサーズはオールスターデュオのジョエル・エンビードベン・シモンズを数試合で欠き、現在はエンビードが左膝の骨挫傷により最低2週間の戦線離脱を余儀なくされているのだが、白星先行となっている。

 ロースターにはシモンズに加え、セス・カリーダニー・グリーンといった選手たちがいるのだが、エンビード離脱後はトバイアス・ハリスの活躍が光る。15日のサンアントニオ・スパーズ戦で23得点9リバウンド7アシスト、17日のニューヨーク・ニックス戦でも30得点6リバウンド2ブロックと、いずれもゲームハイの得点をたたき出し、シクサーズをけん引している。

 そのハリスは、今年のオールスターのリザーブから落選したことがモチベーションになっているようだ。先日、地元メディア『NBC Sports Philadelphia』のカメラに向かって「僕はオールスター選手だ」と口にしていたハリスは、ニックス戦後にこう話している。

「自分がそう言ったことは確かだ。(オールスター選手なんだと)自分自身に再確認しているところなんだ。そのことはファンの皆も知っているけど、改めて自分に言い聞かせている。特に試合を決めるビッグプレーの時にね。僕はこれまでとは違った角度から、モチベーションを見つけようとしているのさ」。

 28歳のフォワードは、今季ここまで35試合に出場して平均20.5得点7.5リバウンド3.4アシストに加え、フィールドゴール51.8パーセント、3ポイント41.3パーセント、フリースロー89.2パーセントとショット全般も絶好調。ハリスとチームメートとなって3シーズン目を迎えたシモンズはこう話す。

「彼は(オールスター落選に)苛立っていた。彼はオールスターに選ばれるべきだったんだ。自分とジョエル、さらにトバイアスもいるから、彼が才能に恵まれているんだと当然のように考えている人がいるんだと思う。でももし彼が違うチームにいても、今くらいの数字を残しているだろうね。彼がいろんなことをこなすことができるのは間違いない。僕らにとって、彼はオールスターであり、勝負強い選手なんだ」。

 オフェンスではポストプレーにドライブ、ジャンパー、3ポイントを沈め、ディフェンスでは複数のポジションをガードするハリスは、シクサーズにとって重要な選手なのは明らか。

 オールスター落選を機にモチベーションを高めたことが奏功しており、ここまで見事な活躍を見せているといっていいだろう。エンビードというオールスタービッグマンが不在とはいえ、今季のシクサーズを決して侮ってはならない。

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