2021.05.03

コービーファミリーがジアナの誕生日に新ブランド「Mambacita」のアパレルを発売

故ブライアントの愛娘、ジアナさんの誕生日に“Mambacita(マンバチタ)”が発売された [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 2003年から続いたナイキと故コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)の蜜月関係に終止符を打った「The Mamba & Mambacita Sports Foundation(マンバ&マンバティカ・スポーツファンデーション)」。レイカーズのレジェンドは生前からナイキとの契約に様々な不満を抱いていたとされており、今回の契約解除はコービーの妻ヴァネッサ・ブライアントが故夫の意志を引き継いだものの、ナイキとの関係性に改善が見られなかったためだと報じられている。

 それからまもなく公になった、ブライアント一家の新ブランド設立計画。「The Mamba & Mambacita Sports Foundation」はロゴと思しき商標を複数申請しており、続報が待望されていた。

 そんなファンの期待に応えるかのごとく、同財団はアパレルライン“Mambacita(マンバチタ)”を発表。そして、コービーと共に不幸にも命を落としたジアナ・ブライアントへのトリビュートを捧げ、彼女の誕生日にあたる5月1日に初のコレクションをリリースした。

 アパレルを発売するにあたり、ブライアント一家は「DANNIJO(ダニージョー)」というニューヨーク発のコスチューム&ジュエリーブランドをパートナーに迎えた。同ブランドはジョディ・スナイダーとダニエル・スナイダーの姉妹が運営するレーベル。ジアナは若くして少女や女性のサポートについて深く考えていたようで、そうした想いが共鳴して今回のパートナーシップに至ったようだ。

 発売されたアイテムは、パーカー&パンツのセットアップとマスク。サイズはユニセックス展開となり、ナイキとの取り組みの課題とされていたキッズサイズも用意されている。パーカーやスウェットパンツのボディは、パープルやブラックをテーマカラーに全てハンドダイ(手染め)されているため、一点一点に個性がある仕上がりとなっており、“Mambacita”のロゴや数字の“2”(ジアナの背番号)をハートで囲んだモチーフ、さらには#PlayGigisWayのハッシュタグなどが鮮やかなピンクでプリント。また、売上は全額、サービスの行き届いていないアスリートやスポーツ界の若い女性選手を支援する「The Mamba & Mambacita Sports Foundation」に寄付されるという。

 加えて、「The Mamba & Mambacita Sports Foundation」のインスタグラムアカウントでは、今回の財団の活動をサポーツしてくれた球団、選手らへの感謝が伝えられている。そこには、ロサンゼルス・レイカーズはもちろんのこと、同じくカリフォルニア州を拠点とするゴールデンステイト・ウォリアーズのほか、ニューヨーク・リバティ、ラスベガス・エーシズのWNBA球団、そしてデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)らの名前も。


 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やドレイモンド・グリーン (ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らは、実際に“Mambacita”のセットアップを着用して会場入り。また、ブルックリン・ネッツのツイッターアカウントによると、アービングはチーム全員にフーディをプレゼントしたようだ。

“Mambacita”の発表にあたり、ヴァネッサは自身のSNSに以下のメッセージを投稿している。

「今日は私の愛すべき娘の誕生日です。彼女を愛する大勢の方々とジアナの誕生日を祝福する最善の方法を考えたとき、私は彼女の明朗快活な性格と、この世界に変化をもたらすために不可欠な彼女の目的意識や情熱を共有することを組み合わせなければいけないことに気がつきました」

「ジジは、スポーツにおける女性の見え方に変化をもたらすことに対して、意欲的な姿勢を示していました。そして、このカプセルコレクションは、彼女の価値観を表現しています」

 なお、“Mambacita”のファーストコレクションは瞬く間に完売した模様。今後の展開が気になる方は、「The Mamba & Mambacita Sports Foundation」のフォローや同サイトへの登録を検討してみてはいかがだろうか。

文=Meiji

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