2021.05.15

イースト第1シードを手にしたシクサーズのシモンズ「相手がどこだろうと関係ないね」

シクサーズが20シーズンぶりにイースト第1シードを獲得[写真]=Getty Images
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「このチームは10勝62敗から始まった。俺はそれが最初だったんだと思う。そこから向上し続けてきたのさ」。

 そう語ったのは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの大黒柱ジョエル・エンビード。2014年のドラフト全体3位でシクサーズから指名されたビッグマンは、最初の2シーズンをケガのため全休。シクサーズは15-16シーズンにリーグワーストの10勝72敗という、屈辱的な戦績に沈んでいた。

 だがエンビードとベン・シモンズの加入によってプレーオフチームへと変貌を遂げ、5月15日(現地時間14日、日付は以下同)のオーランド・マジック戦を122-97で制したことで、シクサーズはイースタン・カンファレンスの第1シードを獲得した。

 今季戦績を48勝23敗としたシクサーズ。このチームがイーストの第1シードに入るのは20年ぶり。アレン・アイバーソン(元シクサーズほか)を中心とした布陣で56勝26敗をマークし、NBAファイナルまで駆け抜けた00-01シーズン以来の快挙である。

 シモンズは「今シーズンのスタート時点で、俺たちが目標にしていたこと、それが第1シードを手にすることだった」と切り出し、こう続けている。

「これで俺たちにはホームコート・アドバンテージがある。でもそれを除いても、このチームはプレーオフに向けて準備していかなきゃいけない。(プレーオフまで)あと1試合あるからそれを終えて、ようやく本当の舞台が始まる。ここまで俺たちはいいポジションへ入ることができた。このチームは心底チャンピオンシップを勝ち取りたいんだ」。

 イースト第1シードに入ったことで、シクサーズはカンファレンス・ファイナルまでのホームコート・アドバンテージを獲得。今季28勝7敗と高い勝率を残しているホームでより多く戦えることは大きな強みになると言っていいだろう。

「トップシードになったことで、ホームコート・アドバンテージを獲得できた。それは間違いなく大きい。このチームはホームで支配してきたし、ここではほとんど負けていない。だから俺たちにとって大きなことなんだ」とエンビードも自信をのぞかせている。

 ファーストラウンドでシクサーズが相まみえる対戦相手はプレーイン・トーナメントが開催されるまで分からないものの、シモンズは自信満々だ。

「相手がどこだろうと関係ないね。俺たちが第1シードなんだ。自分たちがカンファレンス内でベストチームと感じているし、どこが相手であろうとプレーできるさ。もしそれを恐れているようなら、このポジションにいるべきじゃない」。

 過去3年間で、シクサーズはプレーオフでカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ経験がないものの、ロースターにはダニー・グリーンドワイト・ハワードという、昨季ロサンゼルス・レイカーズでプレーオフを制した優勝経験者がおり、今季途中にはジョージ・ヒルとアンソニー・トリバーというベテランもロースターへ加えたことで戦力増強に成功。

 エンビードとシモンズというオールスターデュオを中心に、シクサーズがプレーオフをどこまで勝ち上がることができるのか。ぜひとも注目していただきたい。

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