2021.05.21

プレーオフ進出を決めたウィザーズ、1回戦で今季3戦全敗のシクサーズと激突

シクサーズのエンビード(右)とウィザーズのビール(左)[写真]=Getty Images
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 5月21日(現地時間20日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはプレーオフ最終スポットの座をかけてインディアナ・ペイサーズ戦に臨み、最大38点差をつけて142-115で会心の勝利を収めた。

 この試合ではブラッドリー・ビールがゲームハイの25得点に5リバウンド4アシスト、ラッセル・ウェストブルックが18得点8リバウンド15アシスト、八村塁が18得点、ダニエル・ギャフォードが15得点13リバウンド5ブロック、ハウル・ネトが14得点をマーク。

 ペイサーズとの一発勝負を前に「最初から負ける気がしませんでした」と振り返った八村にとって初となるプレーオフは、ウィザーズとしても3年ぶりの大舞台。日本人史上初となるNBAプレーオフを前に、八村も「楽しみにしています」と意気込んでおり、キャリア2年目にして貴重な経験を積むことができていると言っていい。

 4月6日のトロント・ラプターズ戦に敗れた時点で、ウィザーズは17勝32敗だったものの、そこから17勝6敗と一気に駆け上がった。ボストン・セルティックスとの第7シードを懸けた一発勝負にこそ敗れたものの、ペイサーズを下して第8シードに滑り込んだことは価値あるランだった。

 そのウィザーズがプレーオフのファーストラウンドで激突するのはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。今季イーストトップの49勝23敗で終えたシクサーズには、MVPの最終候補に入ったジョエル・エンビードというビッグマン、最優秀守備選手賞の最終候補に名を連ねたベン・シモンズという211センチの超大型ポイントガードがおり、ウィザーズとは今季3戦負けなしだ。

 

 シクサーズとウィザーズによるシリーズ日程は下記のとおり。
※日付はすべて日本時間、右側がホームチーム

■シクサーズ対ウィザーズ日程(4戦先勝)
5月24日 GAME1:ウィザーズ-シクサーズ
5月27日 GAME2:ウィザーズ-シクサーズ
5月30日 GAME3:シクサーズ-ウィザーズ
6月1日 GAME4:シクサーズ-ウィザーズ
6月3日 GAME5:ウィザーズ-シクサーズ*
6月5日 GAME6:シクサーズ-ウィザーズ*
6月7日 GAME7:ウィザーズ-シクサーズ*
*=決着がつかない場合のみ

 ウィザーズとしては、今季シクサーズ相手に平均36.7得点、フィールドゴール55.7パーセント、3ポイント55.0パーセントと絶好調のビール、平均22.0得点11.7アシストにフィールドゴール45.8パーセント、3ポイント41.7パーセントを残すウェストブルックに次ぐ第3のスコアラーの台頭がマスト。

 特に平均8.5得点に終わっている八村が、2枚看板をフォローして平均18.0得点前後を記録できれば、オフェンス面で真っ向勝負できるだろう。ただし、相手はディフェンシブ・レーティング(107.0)でリーグ2位と堅守を誇るチームだけに、どこまで対抗できるか注目していきたい。

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