2021.06.03

ダニー・エインジに代わってブラッド・スティーブンズがセルティックスのかじ取り役へ

スティーブンズHCがフロント入りとなった[写真]=Getty Images
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 6月3日(現地時間2日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスはバスケットボール運営部門代表のダニー・エインジが引退し、ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)がその後任として昇格したことを発表した。

 エインジはNBAキャリア14シーズンのうち、約8シーズンをセルティックスでプレーして優勝2度、オールスターに1度選ばれた実績を持つコンボガード。2003年にセルティックスのバスケットボール運営部門のエグゼクティブディレクターに就任すると、これまで数多くのトレードでNBA屈指の強豪チームを構築してきた人物。

 07年夏には大型トレードでレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)を獲得し、ポール・ピアース(元セルティックスほか)と共にビッグ3を形成し、翌07-08シーズンに通算17度目のNBAチャンピオンの座に就いた。

 一方のスティーブンズHCは、今季で就任8シーズン目。今季まで7シーズン連続でプレーオフへと導き、17、18、20年と、3度のカンファレンス・ファイナル進出を誇り、18年にはNBAファイナル進出まであと1勝に迫るも、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)擁するクリーブランド・キャバリアーズの前に第7戦で敗れていた。

 今季のセルティックスはイースタン・カンファレンス7位の36勝36敗でレギュラーシーズンをフィニッシュ。ワシントン・ウィザーズとのプレーイン・ゲームを制してプレーオフへと駒を進めたものの、ブルックリン・ネッツの前に1勝4敗に終わり、2日にプレーオフ敗退が決まった矢先だった。

 エインジは「この球団を導いていくことは、人生の中でもスリルであり続けました。そして彼(スティーブンズHC)がここに来てから共に働いてきたことで、我々にはこの男以上の適任者はいないと分かっていました。私はオーナーシップをはじめ、セルティックスの元同僚たち、そしてバスケットボール界におけるベストなファンの方たちに感謝しています」と話している。

 今後セルティックスはエインジに代わってスティーブンズがバスケットボール運営部門代表を務めることとなり、指揮官の座から退くため、今後は新たな指揮官を探すこととなる。フロント入りとなったスティーブンズはこう口にしている。

「オーナーシップ、そしてダニーが私のことを信頼し、この機会を与えてくれたことを大変うれしく思います。そして新たな役割、広範囲にわたる次期ヘッドコーチ探しに取り組むことに興奮しています。私はセルティックスを愛しており、この役職に就くことは大変光栄なことであり、責任があることを理解しています。この組織をチャンピオンシップ争いに一貫して参戦できるポジションへと引き上げるべく、私は全てを捧げていきます」。

 セルティックスにはエースのジェイソン・テイタムのほか、ケガのため今季を一足早く終えたジェイレン・ブラウンというオールスターがおり、ケンバ・ウォーカーマーカス・スマートといった有能な選手たちも複数在籍している。

 スティーブンズが新たなかじ取り役となり、セルティックスが新指揮官の下でどのようなチームになっていくのか。今後の動向に注目していきたい。

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