2021.06.04

1位は驚異の74パーセント超…NBAで歴代最高勝率を誇る選手は誰?

NBA史上最も勝率の高い選手は…[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 スポーツの世界では、真の“勝者”が後世へと語り継がれる。無論、その歴史には無冠のスーパースターも数多く存在するが、ことNBAにおいても常勝軍団の主要選手としてチームにタイトルをもたらした選手の評価は高い。

 毎度、ユニークなデータを公開することでお馴染みの『HoopsHype』は最近、NBA史上、最も勝率の高い選手をランキング形式で発表している。

 第1位は、歴代最高プレーヤーとして崇められるマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)でもなければ、キングことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)でもない。ターミネーターの異名を持つカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)は、黄金期のサンアントニオ・スパーズでデビューしてから一度も低迷期を経験することなく、『HoopsHype』がデータを公開した段階での勝率は、驚異の74.48パーセント。今季のレギュラーシーズンは勝率65.28パーセントとキャリア平均を下回っているものの、クリッパーズの現戦力を考慮すれば、チャンピオンリングを3つに増やす日はそう遠くはないだろう。

 第2位には、歴代最高の平均アシスト記録保持者のマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)が続く。5度のNBAチャンピオンにして、ファイナルMVPに3度選出された伝説のポイントガードは、相手選手は疎か、カメラマンまでをも惑わせる巧みなフェイントで数々の得点を演出し、キャリア通算670勝236敗で勝率73.95パーセントを誇る。

2位はマジック・ジョンソン[写真]=Getty Images


 そして、第3位には、同じく往年のレジェンドであるラリー・バード(元ボストン・セルティックス)がランクイン。常にジョンソンと比較され、ライバル関係を演じてきたボストンの永久欠番もまた、前者に劣らず輝かしい功績を収めた名プレーヤーで、キャリア通算660勝237敗、勝率は73.58パーセントに達する。もし、レイカーズとの直接対決で白星を増やせていたら、ジョンソンとバードの順位は逆転していたかもしれない。

3位にはラリー・バードがランクイン[写真]=Getty Images


 現在、現役選手でレナードに次ぐ勝率を記録している選手は、ダニー・グリーン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)だ。レブロンと同じく、3つの球団で優勝を果たした数少ない選手としても知られるグリーンは、勝率71.86パーセントを誇り、全体10位に位置している。

現役選手ではレナードの次にダニー・グリーンが高い勝率を誇っている[写真]=Getty Images


 そのほかの興味深い数字は、スプラッシュブラザーズの勝率の違いかもしれない。ステフィン・カリークレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、トンプソンがNBA入りを果たした2011年からともにプレーしている球団のフランチャイズプレーヤー。しかし、その勝率を比較すると、トンプソンが70.24パーセントで全体15位にランクインするのに対し、カリーは65.62パーセントで全体49位と、2人の数字には4.62パーセントもの開きがある。その要因として、トンプソンが怪我でコートを離れる日々が続いていることが挙げられるが、裏を返せば、トンプソンが万全の状態であれば、ウォリアーズの勝率は格段に上がるということ。今シーズンは惜しくもプレーオフ進出を逃したものの、リーグ最高のピュアシューターが復帰すれば、来季は再び覇権争いに名乗りを上げることになるだろう。

 なお、冒頭で言及したジョーダンの勝率は65.85パーセントで42位、レブロンは66.34パーセントで第35位という結果になっている。

 文=Meiji

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