2021.07.06

「第2のホーム」である古巣サンズとの頂上決戦に臨むPJ・タッカー「気まずいけど…」

粘り強いディフェンスやコーナースリーで貢献するタッカー(左)[写真]=Getty Images
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 7月6日(現地時間5日、日付は以下同)。NBAファイナル初戦を翌日に控え、メディアデーが行なわれた。

 今季途中にヒューストン・ロケッツからミルウォーキー・バックスへ加入し、自身初のNBAファイナルを迎えるPJ・タッカーは、ここまでのラウンドでロケッツ時代のチームメートたちを下してきた。

 ファーストラウンドではマイアミ・ヒートのトレバー・アリーザ、イースタン・カンファレンス・セミファイナルではブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデン、そしてイースト決勝ではアトランタ・ホークスのクリント・カペラという元戦友と対峙。

 そしてファイナルではロケッツで2シーズンを共に戦ってきたクリス・ポールと戦うこととなる。タッカーは「クリスはクリス。どんなことがあろうと彼は彼でしかない」と元チームメートについて話していた。

 また、タッカーはサンズで約5シーズンプレーしており、デビン・ブッカーのキャリア初期を見てきた。「彼は今、全てのことをこなしている。前にも言ったけど、僕らはそうなるだろうと分かっていた。僕らは互いのことを知っているし、何度も対戦してきた。僕らは皆、彼が本当にいい選手になるんだと分かっていた。チームメートだった頃、ベテランとしての僕の仕事は彼を向上させることだった。これからのキャリアで何がやってくるのか、準備するには何が必要なのかを示してきた。そして今、彼は見事な進化を遂げたのさ」と語る。

 古巣とのシリーズについて、タッカーは「実際、本当に気まずいよ。だってあそこは僕にとって第2のホームだからね。僕はあそこの人たちのことを知っているし、この場所が大好きなんだ」と語るも、チャンピオンシップをかけた頂上決戦を前に「でも(頭の中に)そのことはない。悪いけどない」と勝利するべく闘争心を見せていた。

 36歳のタッカーは、NBAキャリア10年目という節目でファイナルの舞台に立つのだが、「僕にはまだどうなるのか分からないね。ファイナル全体がね。クレイジーさ」と口にし、こう続けていた。

「毎年、この瞬間のために戦い続けてきた。ケガも乗り越えてね。それにチームは再構築することもあるし、いくつかのピースを変えることだってある。そのままチームに残れるとも限らないし、トレードされることだってあるんだ。そういった状況の中でも戦い続けていく。試合を前にここで言葉にするのは難しいね。でも僕は超ワクワクしている。この瞬間を迎えるために、全てをかけて努力してきたのだから」。

 バックスはヤニス・アデトクンボが左膝の過伸展のため第1戦の出場が微妙。そのため、ホークスとのシリーズと同様にボビー・ポーティスを先発起用することが濃厚だ。タッカーはスターターの一角として、フィジカルの強さを前面に押し出したタフなディフェンスを武器に、サンズの選手たちを苦しめることができるか注目したい。

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