2021.07.09

大ベテランのクリス・ポール「今でも高いレベルで競技に打ち込みたい」

36歳という年齢ながら、依然として高いレベルでプレーするポール[写真]=Getty Images
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「試合に挑むために、時間をかけて準備に励んでいる」

 NBAプレーオフは佳境に入り、現在フェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスによる白熱したNBAファイナルが行われている。見所がたくさんあるなかでも1つ注目されているのは、サンズのクリス・ポールが16年というキャリアを経て、とうとう優勝のチャンスを手にしたということだ。

 2005年にニューオーリンズ・ホーネッツ(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)でキャリアをスタートしたポールは、その後ロサンゼルス・クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツと強豪球団を渡り歩き、リーグを代表する偉大なポイントガードの1人として活躍。しかし、これまでポストシーズンではなかなか勝ち上がることができずにいた。

 だが今季は36歳という年齢ながらも衰えをみせず、サンズをファイナル進出へと導くと、勝利した第1戦では32得点9アシストと大活躍。『Clutch Points』によれば、このファイナル初戦のあとに「ここまでこなしてきた練習がすべてを物語っている。36歳になってもプレーしているとは思っていなかったけれど、これはたくさんの努力による賜物だ。試合に挑むために、時間をかけて準備に励んでいる」と、長く活躍し続けられる要因を語っている。

 またこういったトレーニングへのストイックさに関しては、ロサンゼルス・レイカーズのレジェンドであるコービー・ブライアントの影響があることをつづっている。「数年前、コービーは『練習や準備を愛して楽しむことが大切だ』と話していた」と、ポール。「『練習なんて同じことの繰り返しだ』と思われるかもしれない。でも僕にとっては重要なことだ。プレーすることが大好きだし、今でも高いレベルで競技に打ち込みたいと思っている」と、語っている。

 コービーといえば早朝からワークアウトを開始するなど、極めて自分に厳しく、そして徹底的に準備に励んでいたことで有名だ。そのコービーから直接助言を得ていたポールは、大ベテランになった今も高いパフォーマンスを誇っている。7月9日(現地時間8日)に行われたファイナル第2戦にも、23得点8アシストと118-108の勝利に貢献しており、悲願の優勝に向けて残りの試合も全力で挑んでいくことだろう。

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