2021.07.19

スペイン代表を撃破したアメリカ代表のリラード「最高のパフォーマンスだったと思う」

チームトップの19得点をマークしたリラード[写真]=Getty Images
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 7月19日(現地時間18日、日付は以下同)。アメリカ代表は、東京オリンピック本戦前のエキシビジョンゲーム最終戦をこなし、83-76でスペイン代表を下した。

「我々は日を追うごとに良くなっている。(何かを付け加えるよりも)シンプルな方が効果的なのさ。このグループにとって最悪なのは、また土台から作り直すことなんだ」。

 アメリカ代表は前半に最大9点ビハインドを背負っていたものの、グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズ)がそう振り返ったとおり、持ち前のシュート力を見せつけて逆転し、強豪スペインを見事撃破。

 フィールドゴール全体の約半数を3ポイントが占め、両チーム合わせて計65本の長距離砲が飛び交う中、アメリカ代表はデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が19得点6アシスト4スティール2ブロック、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が14得点、ザック・ラヴィーン(シカゴ・ブルズ)が13得点をマーク。

 さらにはセレクトチームから昇格したケルドン・ジョンソン(スパーズ)が強烈なダンクをたたき込むなどフィールドゴール77.8パーセント(7/9)の計15得点に3リバウンド2スティール1ブロックと活躍。

 これには指揮官も「ケルドン・ジョンソンは実に堅実なバスケットボールをプレーしていたね。オープンな時にショットを放ち、決めていた。それに非常にフィジカルだったよ」と称えていた。

 新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りのため出場辞退となったブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、ベストコンディションを取り戻せなかったケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)に代わって代表入りしたジョンソンに加え、同プロトコルから復帰したジェレミー・グラント(デトロイト・ピストンズ)が5得点3リバウンド、試合には出場しなかったものの、ジャベール・マギー(デンバー・ナゲッツ)もチームに合流し、全員がそろったアメリカ代表は25日に行なわれるフランスとの大会初戦に向けて日本へ旅立つこととなる。

「俺たちは個人としての才能にあふれたグループであり、チームとなるべく練習を重ねてきた。俺がベガスへ来てから、このチームはどの試合でも良くなってきたと思う。今夜はそのフィナーレだったけど、東京へ向かう準備としていい戦いができたと思う」。

 スペイン戦を終えてそう振り返ったリラードは、アルゼンチン代表戦に続く勝利の重要性についてこう口にしている。

「すごく重要だった。最初の2戦を終えて、俺たちは3戦目でいいプレーができ、ようやく勝利を収めた。そして今日はすごくいいチーム相手に、正しい方向へと向かえるものだった。俺たちにとって、この試合は最高のパフォーマンスだったと思うね」。

 大会4連覇を目指すアメリカ代表とのエキシビジョンゲームを終えたリッキー・ルビオ(スペイン代表/ミネソタ・ティンバーウルブズ)は「彼らがチームとしてプレーしたら危険な存在だ」と警戒しており、オリンピック本戦に向けて上々の試合をこなすことができたと言っていいだろう。

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