2021.07.26

予選ラウンド初戦を落としたアメリカ代表の指揮官「安定した戦いをしなければ」

東京オリンピックでアメリカ代表を指揮するポポビッチHC [写真]=Getty Images
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「敗北した時、『驚いた』という感情はなかった。むしろ負けたことに失望している」

 7月25日、東京オリンピック バスケットボール男子の予選ラウンドがスタートし、グループAのアメリカ代表(FIBA世界ランキング1位)は、フランス代表(同7位)と対戦。前半こそディフェンスからフランスのターンオーバーを誘い、オフェンスでもアウトサイドを決め切るなどして、45-37でアメリカがリード。しかし後半は攻守でギアを上げたフランスのペースとなり、逆転を許した第3クォーターではケビン・デュラントがファウルトラブルに陥った。

 最終クォーターではドリュー・ホリデーを中心に一時は再逆転したものの、試合時間残り57秒にフランスのエバン・フォーニエに3ポイントシュートを決められて2点ビハインドを背負う展開になる。逆転勝利を狙ったアメリカだったが、デュラントとホリデーが立て続けに3ポイントを外し、最終的に76-83で敗れている。

 予選ラウンドが黒星スタートとなったアメリカ代表は、ホリデーが18得点7リバウンド、バム・アデバヨが12得点10リバウンド、デイミアン・リラードが11得点3リバウンド3アシスト、デュラントが10得点をマーク。アメリカがオリンピックでの試合を落とすのは、銅メダルに終わった2004年のアテネオリンピック以来であると、『ESPN』が報じている。

 試合終了後、アメリカ代表を指揮するグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)がインタビューに対応。『FadeAway World』によれば、対戦したフランスについて、以下のようにコメントしている。

「敗北したとき、『驚いた』という感情はなかった。むしろ負けたことに失望している。この結果に『驚いた』という表現をしてしまえば、それはまるで我々が30点差でフランスを打ち負かすことが当たり前にされていたようなことになる。彼らは本当に優れたチームだった」

 また『USA Basketball』を通して、今回の敗因についても、「我々はより安定した戦いをしなければならない。リードしていた場面もあったが、多くのエラーなど、ディフェンスの安定感が欠けていたことが原因だ」とコメント。「オフェンスも動きが停滞していて、正しいショットを打つことができていなかった」と、内容を振り返っている。

 今大会で4連覇を目指しながらも、波乱の幕開けとなったアメリカ。次戦では28日にイラン代表(同23位)と対戦する予定だ。

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