2021.08.08

デュラントが東京五輪を振り返る「逆境を乗り越えなければならなかった」

アメリカのオリンピック4連覇に大きく貢献したデュラント[写真]=Getty Images
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「このグループは特別で、その一員になれてとても光栄に思う」

 8月7日、東京オリンピック バスケットボール男子の決勝が行われ、アメリカ代表はフランス代表と対戦。試合を通してルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)のインサイドプレーや、エバン・フォーニエ(ニューヨーク・ニックス)のオフェンスなどに苦しんだアメリカ。しかし組織的なディフェンスでフランスに18回のターンオーバーを誘発させると主導権を保持し、接戦でありながら終盤は逆転を許さず、最終的に87-82と見事にゲームを制している。

 オリンピック4連覇という偉業を達成したアメリカだが、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)の存在が大きかったことは間違いない。大会期間中、アメリカのオフェンスが停滞した時は自らアグレッシブに得点を重ねることでチームを支えたデュラント。この決勝戦の第1クォーターでも、アメリカの3ポイントシュートがなかなか決まらないなか、この10分間で12得点をたたき出すことでチームをけん引。終わってみればゲームハイとなる29得点をマークした。

 個人としては2012年のロンドンオリンピックからつづいて、オリンピック3連覇を成し遂げたデュラント。エキシビションゲームでの2連敗や予選リーグ初戦でフランスに敗れるなど、多くの波乱があったものの、こうして優勝できたことについて以下のように言及している。

「本当に多くの逆境を乗り越えなければならなかったし、時間も非常に限られたなかで準備や試合に臨まなければいけなかった。それでも僕らはお互いを信頼しあって結束力を高めていったし、そういう出来事というのは、競技を続けていく以上はこれからも経験していくのだと思う。このグループは特別で、その一員になれてとても光栄に思う。そして金メダルを獲得して帰国できることが何よりもうれしい」

 これまで2回のリーグ制覇や2回のファイナルMVP受賞など、数々の偉業とともに輝かしいキャリアを歩んできたデュラント。今回チームリーダーとしてアメリカをオリンピック4連覇へと導いたことで、さらに選手としての格を上げたことだろう。

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