8月8日（現地時間7日、日付は以下同）。ジミー・バトラーがマイアミ・ヒートと4年1億8400万ドル（約202億4000万円）という延長契約を結んだ。

　これは同日、バトラーの代理人を務めるバーニー・リーが『ESPN』へ伝えたことで発覚。バトラーはヒート在籍2シーズンで平均20.7得点6.8リバウンド6.5アシスト1.9スティールをマークした31歳の実力者。

　昨季はプレーオフ1回戦でミルウォーキー・バックスの前にスウィープ敗退となったものの、一昨季は2014年以来初となるNBAファイナルへと導き、ロサンゼルス・レイカーズ相手に2勝4敗と奮戦していた。

　ヒート加入後、バトラーは2シーズン連続でオールNBAサードチーム入りしたほか、一昨季はオールスター、昨季はオールディフェンシブセカンドチームに選ばれており、平均2.1本でスティール王にも輝いている。

　バスケットボール運営部門代表を務めるパット・ライリーは「ジミーはアンカーであり、バム（アデバヨ）、カイル（ラウリー）と共にこのフランチャイズの顔でもあります。ジミーがいることで、我々はオールNBAチーム級、さらにはオールディフェンシブチーム級の選手を擁することになります。粘り強く、プレー全般に渡って完璧な選手です。彼はこれまで、リーグのトップへと上りつめるべく努力を積み重ねてきましたので、十分この契約を結ぶに値します。彼がヒートという組織にいてくれることは、非常に素晴らしいことです」とリリースを通じてコメントを残している。

Many more Buckets (and $BFC) to come!

OFFICIAL: The Miami HEAT have re-signed forward Jimmy Butler to a contract extension – https://t.co/nZvSZGqHYX@MiamiHEAT // @ftx_us pic.twitter.com/QMtAt8Rve1

— Miami HEAT (@MiamiHEAT) August 7, 2021

　攻防両面でタフなプレーを身上とし、激しい闘争心でチームの雰囲気さえも一変させてしまう闘将率いるヒートは、今夏のフリーエージェント（FA）戦線でダンカン・ロビンソン、ビクター・オラディポ、ドウェイン・デッドモンと再契約を結んだほか、昨季バックスの優勝に大きく貢献したPJ・タッカー、一昨季レイカーズで優勝したマーキーフ・モリスを獲得。さらにサイン&トレードでトロント・ラプターズのハート&ソウルとして絶大な貢献をしてきたカイル・ラウリーの獲得も発表。

　現在、NBAはラウリーのサイン&トレードに関して調査を進めていると『ESPN』が8日に報じており、何らかのペナルティまたは取引が不成立になるかもしれないため、ラウリーがヒートでプレーできるかどうか、現時点で確実とは言えないものの、バトラーとアデバヨの周囲に優勝経験のあるベテランを加えたことで、ヒートはより手ごわいチームになったと言っていいだろう。