2021.08.23

現役最高選手投票でレブロンがまさかの0票…本人のリアクションは?

昨季自身初となるPO1回戦敗退を喫したレブロン[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 昨シーズン、終始コンディションが整わず、キャリア史上初のプレーオフ1回戦敗退を経験したレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)。来シーズンは盟友カーメロ・アンソニーを迎え、新加入のラッセル・ウェストブルックともワークアウトでコミュニケーションを取るなど、優勝に向けて虎視眈々と準備を進めている。

 そのかたわらで『ESPN』は先日、匿名で10名のNBAスカウトおよび幹部を対象にしたアンケートを実施。今夏の移籍市場の動向や来シーズンの優勝予想に加え、“現役最高のNBA選手”についても投票が行われたのだが、驚くことにレブロンには1票も投票されなかったという。

 ちなみに、10票を半分ずつ分け合ったのは、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)とヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)だった。

 前者は自他ともに認めるリーグ最高峰のスコアラー。その圧倒的な攻撃力は過去を振り返っても前例がなく、ウェスタン・カンファレンスのとあるスカウトは「彼はリーグ最高のスコアラーとしてずば抜けていて、ディフェンスも相当なもの。彼のオフェンス力は歴史的に見ても極めてレベルが高く、彼を止められるとは到底思えない。致命的な存在は明らかだ」とKDを絶賛している。

あるスカウトは「彼を止められるとは到底思えない」とKDを絶賛[写真]=Getty Images


 一方、後者もミルウォーキー・バックスの優勝に大きく貢献し、その評価をさらに高めた。イースタン・カンファレンスの某球団幹部は「人々は彼の欠点ばかりに注目をするが、アデトクンボはとんでもない選手だ」とコメント。また、別の幹部も「彼はオフェンスでもディフェンスでも異なるチートコードを開放した。もちろん、デュラントとレブロンも議題の対象だが、怪我や年齢を考慮して、彼らは一貫性を保つことができるだろうか」とし、グリーク・フリークの性能と将来性を高く評価している。

ヤニスは50年ぶりとなるNBA制覇に大きく貢献した[写真]=Getty Images


 レブロンが1票も獲得できなかったことは、SNS上でもたちまち話題となった。そして、ファンたちのリアクションを受けてレブロンもTwitterを更新。

「ありがとう! まるで俺にエネルギーを与える必要があったかのようだ! #落ちぶれたキング」

 自身のことを「Washed King(=落ちぶれたキング)」と表現したレブロン。「THANK YOU」を大文字で表記したことから推測するに、これには競争本能が駆り立てられたはずだ。

『ESPN』によると、レイカーズの初年度となった2019年にプレーオフを逃した際も、レブロンは同内容の投票で1票も獲得することができなかった。しかし、翌年はその汚名を優勝という形で返上し、自身もファイナルMVPを受賞。まさに、今回の投票結果は一昨年の再現を彷彿とさせる。

 Washed KingとVintage Melo……。来シーズンはレイカーネイションのベテラン勢から目が離せない。

 文=Meiji

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