2021.09.01

大学生のJR・スミスが近況を報告…とある講義を機に見直した“習慣”とは?

キャブスとレイカーズでNBA制覇を経験したJR・スミス[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 果たして、JR・スミスはバスケットボール選手としてのキャリアに幕を下ろしたのだろうか。2度のNBA制覇を経験したスミスは最近大学へ戻り、ゴルフ選手として新たなキャリアを歩み始めた。

 学生に戻ったスミスは、新生活と新たな挑戦を楽しんでおり、近況報告にも積極的だ。例えば、数日前には以下のようなつぶやきをツイッターに投稿している。


 
「英語の宿題が終わった。6人の兄弟を持つ少女が両親から認められようとするドープなショートストーリーだった。最高の読書だったよ」

 大学の英語の宿題を「Dope」と称するあたりが如何にもスミスのパーソナリティーを表しているが、コメント欄にはそんな小さな報告に対して、スミスが大学に戻ったこと、そして様々な学びの機会を得ていることに賞賛や後押しの声が相次いでいる。

 JR・スミスは大学に進学せず、高校から直接NBA入りを果たしたが、実はNBA入りする前に名門ノースカロライナ大学への進学が決定しており、形式上は“復学”となることを強調しておきたい。スミスが通うノースカロライナA&T州立大学は、アフリカ系の人々を教育するために設立された高等教育機関として歴史的黒人大学(HBCU)にカテゴライズされており、今年6月にはGoogleがテクノロジー業界のダイバーシティーを尊重するべく、同校を含む10校のHBCUに総額55億円が寄付されたことも話題になった。

『Fadeaway World』によると、スミスの復学にはレイ・アレンからの助言が大きかったという。

「レイ・アレンが俺を納得させたんだ。一緒に旅行をしている時、学校に戻り、自分自身に挑戦することで、俺たちアスリートに何ができるかを語ってくれたんだ。A&Tには最高のリベラル・スタディーズ・プログラムがあり、偶然にも俺はカロライナに深く根ざしている。だが、最も重要なことは、己を教育し、バスケットボール人生の後に何をするのかということ。高校を卒業した時、いつでも戻ってきていいと言われたんだ。今がその時だと思っている」

 スミスはすでに多くの学びを得ており、なかには早速実践に移しているものも。そのひとつに、大好きだったとある食べ物との決別がある。

「俺はこれまでの人生でずっとジャンクフードを食べ続けてきたが、FCS(家政学)のクラスで栄養学を学び、もう食べないと決めた。アフリカ系アメリカ人は特に、食事からファストフードと糖分の摂取を控えなければいけないんだ。摂取すればするほど、糖尿病のリスクは高くなるからね」

 学びに喜びを感じ、その素晴らしさを発信するJR・スミス。日進月歩とはまさにこのこと。向上心を別のベクトルに向けたスミス生徒の今後の言動が気になる方は、彼のツイッターをフォローしておくべし。

 文=Meiji

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