2021.09.03

中国で“ミニ・カリー”を発見! カリー本人も大絶賛「僕の動きをすべて習得している」

中国に現れた“ミニ・カリー”に本人がSNSで反応[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 まだまだプロとは程遠い年齢、例えば小学生にとっても、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がヒーローであることに疑いの余地はない。常識の範疇を超えた正確無比な3ポイントシュート、視線までをも駆使した狡猾かつ巧みなハンドリングに憧れない少年少女はいないはずだ。

 中国のとある小学生も例に漏れることなく、カリーの大ファンであることが分かる。なぜなら、彼のプレーは“ミニ・カリー”といっても過言でないほどに、ウォリアーズのエースにそっくりだからだ。

 

 ビハイド・ザ・バック、ステップバック、フローターショットは、カリーのシグネチャームーブと瓜二つ。また、イエローのジャージに背番号30を身につけているため、一層カリーとの共通点を感じさせる。

 少年のプレー動画はSNS上でもすぐさま話題となり、コメント欄には「彼の将来が楽しみ」、「もう何人かが視察に行っているかも」、「俺より上手い」など賛辞の声が相次いだ。そして、その反響はカリー本人にも届き、3度のNBAチャンピオンも中国発のソーシャルメディア「ウェイボー」でたまらずリアクションをした。

「この少年は本当に素晴らしい才能だ! 彼はすべてを兼ね備えていて、落ち着きもある。誰か、この未来のバスケットボールスター探しを手伝ってくれない?」

少年も自身のSNSでカリーにメンション

 中国メディア『SHINE』によると、この少年の名前はソン・イーホン。わずか8歳の小学生で、このプレーは北京で開催されたミニバスケットボールの試合のワンシーンだという。

 どうやらイーホンもカリーとの共通点を指摘されたことを光栄に思っている様子。少年はSNSアカウントに自身のアイドルをメンションし、その旨を投稿。そして「宿題をしないと。子供の務めだからね。またすぐプレーを再開します」とコメントし、文武両道でさらなる成長を誓った。

 カリーが中国の若き才能にリーチしたのは、これが初めてのことではない。NBAスターは以前も隻腕の中国人選手、ジャン・ジャーチャンに感銘を覚えた際、彼にビデオレターを送ったことがある。

 イーホンとの出会いから数日後、カリーは再び「ウェイボー」を更新。そして、プレーを見たことを報告した後、彼を名指しして激励のメッセージを発信した。

「とても刺激的だったよ。君がバスケットボールの試合を愛していることが伝わってきて、すごく興奮を覚えたし、何より僕は君のプレーを見るのが大好きだ。君は僕の動きをすべて習得しているようだね。頑張ってね。ずっと応援しているよ」

 大ファンであるカリー本人からの言葉は、他のどんな教訓よりも成長の糧となるはず。十数年後、NBAで“セカンド・リンサニティ”を巻き起こすのは他でもない、このイーホン少年かもしれない。

 文=Meiji

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