2021.09.20

FAになったマルク・ガソルにウォリアーズが関心…NBA残留の可能性も

ウォリアーズに限らず、攻防においてマルク・ガソルを必要とするチームはあるはず [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 昨季終了後、マルク・ガソルはロサンゼルス・レイカーズのロスター入りに自信をのぞかせており、当初は誰しもがレイカーズ残留を想定していた。しかし、そこから話は急転。2019−20シーズンの王者は、ドワイト・ハワードをチームに呼び戻し、ディアンドレ・ジョーダンを獲得。ガソルはインサイド過多のチームから、人員整理の対象とされてしまった。

 ガソルは、レイカーズからトレードで、古巣のメンフィス・グリズリーズに移籍。その後、グリズリーズからバイアウトされ、現在はFAとなっている。各紙の報道によると、ガソルは家族との時間を過ごすためにスペイン帰国が有力視されており、帰国後はNBA入り前にプレーしたCBジローナやFCバルセロナでのプレーが噂されている。

 しかし、ここに来て“うれしい横槍”が入ってきた。『The Athletic』によると、復権を目論むゴールデンステイト・ウォリアーズが、ガソルへのアプローチを試みているようだ。

 同メディアのアンソニー・スレーターはこの技巧派センターを「注目の存在」と位置付けている。また、『ESPN』曰く、ガソルはレイカーズを離れてスペインに帰国しており、現在はキャリアの最終段階をどう過ごすか、考えている最中だという。

 そこに目をつけたのが、スプラッシュブラザーズを擁するウォリアーズだ。

「ガソルは昨夏、ウォリアーズとの契約に近づいていました。もし、FAの前にクレイ・トンプソンがアキレス腱を断裂していたら、契約は完了していたかもしれません。実現しないかもしれませんが、彼はデイビッド・ウェストやアンドリュー・ボーガットと同様、スティーブ・カーのオフェンスに間違いなくフィットする正確な洞察力とスキルセットを有しています」

 もし、ガソルがNBAでやり残したことがあると感じているのであれば、彼がリーグに残る可能性は捨てきれない。また、昨シーズンは成功率41パーセントを記録したガソルの正確なスリーポイントと、ハーフコートバスケにおける理解度の高さは間違いなく、ウォリアーズのプレースタイルに適合するに違いない。

 一足先にパウ・ガソルはスペインに帰国しており、マルクも正式に帰国が決まれば、ガソル時代に終止符が打たれることとなる。ただし、ウォリアーズが契約にこぎつければ、インサイドに心強いベテランが加入することとなる。

 果たして、マルクの新天地はどこになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。


文=Meiji

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