インハイ出場
開志国際キャプテンの
『俺のバッシュ』

今夏成立した5チーム間の大型トレードで、カイル・クーズマは4シーズン所属したロサンゼルス・レイカーズからワシントン・ウィザーズへ移籍した。
26歳のフォワードは、これまでのキャリアでずっと0番を着用していたのだが、今季から心機一転で33番を身にまとうこととなった。
ウィザーズで永久欠番となっているのは10番(アール・モンロー)、11番(エルビン・ヘイズ)、25番(ガス・ジョンソン)、41番(ウェス・アンセルド)、45番(フィル・チェニア)のみで、クーズマは引き続き0番を着用することもできた。
だが10月3日(現地時間2日、日付は以下同)に『NBC Sports Washington』へ掲載された記事の中でこう話している。
「ギルバート・アリーナスへのリスペクトを失ってしまう…。多分それが一番大きな要因だ。だってワシントン・ウィザーズについて考えた時、僕らの世代ではエージェント・ゼロ、ギルバート・アリーナスの名前を思い浮かべるから。彼は(キャリアの)大部分をここでプレーしてきた。それに僕は新たなスタートを切ろうとしている。この決断は正しかったと思うね」。
2000年代中盤。アリーナスはウィザーズのゴー・トゥ・ガイとして得点を量産してきたスコアリングガード。オールスターにも3年連続で選ばれており、05-06シーズンにはキャリアハイの平均29.3得点に6.1アシスト2.0スティールをマークしていた。
偶然にも、これまでウィザーズの選手たちの中で0番をつけてプレーしたのはアリーナスのみ。今後アリーナスが身につけた0番が永久欠番になるかは不明だが、クーズマが話したように『ウィザーズの0番=アリーナス』とイメージする人は少なくないだろう。
また、クーズマは今夏のオフシーズンにアリーナスのポッドキャスト番組「No Chill Gil Podcast」にも出演していただけに、ウィザーズの0番はアリーナスのままにしておきたかったのではないだろうか。
そのウィザーズは6日にプレシーズン初戦としてヒューストン・ロケッツ戦を迎える。八村塁のチーム合流が遅れている点は心配だが、時間は誰にも止まってはくれない。ブラッドリー・ビールとウェス・アンセルドJr.新HC(ヘッドコーチ)を中心に、現有戦力で勝機を見出していくに違いない。