2021.10.29

クレイ・トンプソンの父マイカルが“暗黙のルール”を批判「私は大嫌いだ」

サンダー戦で乱闘騒ぎを起こし、退場処分を受けたウェストブルック[写真]=Getty Images
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 野球をはじめとするアメリカ発祥のスポーツには「暗黙のルール」というのが存在する。メジャーリーグでは6回以降で大差がついた時に盗塁をしてはいけない、ホームランを打った後に過度なパフォーマンスをしてはいけない、など多くの不文律がある。

 NBAでも不文律は存在し、大差がついた試合終了間際には勝っているチームがタイムアウトを請求してはならない、どちらかのチームがプレーを止めれば相手も止めなければならない。これは頻繁に見られる光景ではないだろうか。

 このルールを破れば瞬く間に乱闘騒ぎになるのだが、10月28日(現地時間27日)に行われたオクラホマシティ・サンダーとロサンゼルス・レイカーズの一戦で「暗黙のルール破り」で騒動が起こった。

 この試合ではレイカーズが序盤リードしたものの、後半に猛反撃を受けて逆転されていた。115-120でレイカーズが5点ビハインドの試合残り4秒、サンダーのダリアス・ベイズリーがスティールし、勝敗が決しているのにもかかわらず豪快なダンクを叩き込んだのだ。

 NBAでは対戦相手に敬意を表すため、「ガベージタイムに派手なプレーをしてはいけない」と暗黙のルールも存在する。ベイズリーはルールを破ることになったのだが、この行為に対してレイカーズのラッセル・ウェストブルックが立腹。口論が起こった結果、ウェストブルックはこの日2度目となるテクニカルファウルを宣告され、退場処分を受けた。

 過去にも同様の事例は多数存在しており、そのたびに乱闘騒ぎが起きていた。だが、クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の父であり、NBAでプレーした経験を持つマイカルはウェストブルックの行為に納得できなかったようで、自身のツイッターに「スポーツにおける暗黙のルールが大嫌いだ」と投稿。続けて、「私はあのような行為にうんざりしない。あのようなことを見たくないのなら、勝たなければならない」と持論を述べた。


 なお、サンダーの指揮官を務めるマーク・デイグノートヘッドコーチは試合後、ベイズリーの行為について謝罪。チームメートのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーも「彼は決して相手を侮辱しようとしていない。熱くなっていたから起きたんだ」とフォローした。

 

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