2021.11.03

NBA 2021−22シーズン年俸ランキング公開…1位に輝いたのは?

ウォリアーズの背番号30が今季の年俸ナンバー1に [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBAは世界で最も平均年俸の高いスポーツリーグである。その背景には巨額の放映権収入があるとされているが、トップ選手ともなれば、その契約金は数十億にも跳ね上がる。

『Hoops Rumors』は、『Basketball Insiders』と『Spotrac』の情報をもとに、2021−22シーズンの高給取り選手ランキングを作成。これらは純粋なNBAの年俸で順位付けされたものであり、エンドースメント契約やオフコートビジネスによる収入は含まれていない。

 1位に輝いたのは、今夏に4年2億1500万ドル(約245億円)の契約延長に合意したステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だ。ウォリアーズの背番号30は、今季2017−18シーズンに結んだ5年2億100万ドル(約229億円)の契約が最終年を迎えており、2021−22シーズンは年次上昇を続けた契約金が4578万ドル(約52億円)に達する。

 2位には、同じくリーグ最高のポイントガードと称されるジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)が続く。ハーデンは、4年2億2800万ドル(約260億円)のNBA史上最高額の契約下にあり、今季は4431万ドル(約50億円)を受け取る。前所属のヒューストン・ロケッツ在籍時には年間5000万ドル(約57億円)のオファーを断っており、今季終了後には同選手の契約延長にも注目が集まるだろう。

 また、ジョン・ウォール(ヒューストン・ロケッツ)もハーデンと同率2位で4431万ドル(約50億円)を受給。若返りに舵を切るロケッツは、ウォールと新たな行き先を探す方向で合意をしており、現在トレード先を模索中だ。しかし、ウォールの超高額契約は2022−23シーズンまで残っていることから、活躍に見合わないこの高額な年俸がネックとなっている。

 以下にはラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)が4421万ドル(約50億円)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が4201万ドル(約48億円 *1億超のインセンティブ込み)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が4118万ドル(約47億円)で続き、その下に昨季のファイナルMVPであるヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)をはじめ、ポール・ジョージカワイ・レナード(ともにロサンゼルス・クリッパーズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が同率の3934万ドル(45億円)で名を連ね、トップ10を形成する結果となった。

 なお、NBAのコントラクトはとても複雑で、同ランキングではバイアウトにより前所属球団からの支払いが残されているケンバ・ウォーカー(ニューヨーク・ニックス)やブレイク・グリフィン(ブルックリン・ネッツ)らは対象外に。加えて、ワクチン接種を拒否しているため、チームからの離脱中のカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)も欠場により多額の罰金が課せられることから、ランキングからは除外されている。

 一方、ルーキー契約を終えた25歳の若手では、渦中のベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が18位タイの3300万ドル(約38億円)でトップに。その他では、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)が3165万ドル(約36億円)で21位タイ、ディアンジェロ・ラッセル(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が3001万ドル(約34億円)で30位、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)が2946万ドル(約34億円)で32位にそれぞれランクインしている。

文=Meiji

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