2021.11.05

昨季に比べFG成功率が10パーセント低下のエンビード「まだいい感触をつかめていない」

エンビードはボール変更の影響でシュートタッチに苦しんでいると明かした[写真]=Getty Images
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 昨シーズン最優秀選手(MVP)の最終候補にノミネートされるなど、個人としては充実のシーズンを過ごしたジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)。だが、今シーズンは7試合の出場で平均20.6得点と昨シーズンの同28.5得点と比べて約8得点低下と苦戦している。

 ベン・シモンズら主力選手の不在、ディフェンスでの負担増などさまざまな要因が考えられるが、平均得点低下に「ボールが変わったこと」が影響しているようだ。

 『The Athletic Philadelphia』のリッチ・ホフマン記者によると、同選手は会見で不調の原因を問われた際、こう答えたという。

「俺はいつも言い訳を探しているけれど…ボールが違うんだ。まだいい感触をつかめていないんだよ」

 NBAでは今シーズン、スポルティング製からウィルソン製のボールへ変更した。これまで使用していたボールと感覚が異なるようで、ポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)は「(これまでとは)違うバスケットボールだ。スポルディング製と同じタッチじゃない」、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)も「ボールごとに感触が違う」と語っており、リーグ屈指の点取り屋たちも新ボールに苦しんでいる。

 エンビードも例外ではなく、昨シーズンはフィールドゴール成功率が51.3パーセント、3ポイントシュート成功率は37.7パーセントだったが、今シーズンはFG成功率41.3パーセント、3ポイントは32.1パーセントと如実に数字に表れている。

 多くの選手がアジャストに苦しんでいるが、当のエンビードは「俺は昨シーズンリーグ最高のミッドレンジシューターだったから、時間が経てば(調子が)戻ると思う」と楽観視。他選手も同様に、時間が経過すればシュートタッチが以前に戻るのではないだろうか。

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