2021.11.27

10月末から負けなしのサンズ、ポールは「僕らはチームを作り上げようとしているだけ」

破竹の15連勝を飾ったサンズで司令塔を務めるポール[写真]=Getty Images
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 フェニックス・サンズは11月27日(現地時間26日、日付は以下同)にニューヨーク・ニックスを118-97で下した。

 サンズではデビン・ブッカーがゲームハイの32得点、クリス・ポールが14得点10アシスト、ディアンドレ・エイトンが14得点13リバウンド、ジェイ・クラウダーが11得点3スティール、ミケル・ブリッジズが10得点3スティールと先発全員が2ケタ得点。

 さらにベンチスタートのキャメロン・ペインが13得点6アシスト、キャメロン・ジョンソンが10得点、ジャベール・マギーが8リバウンドと続き、チーム全体でフィールドゴール成功率55.7パーセント(44/79)、3ポイント成功率46.4パーセント(13/28)と高確率でショットを沈めた。その一方で、ニックスをフィールドゴール成功率37.0パーセント(34/92)、3ポイント成功率30.8パーセント(12/39)に抑え込む堅守も光った。

 これで10月末から続く連勝は15となり、今季戦績を16勝3敗としたサンズは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(17勝2敗)とのゲーム差1.0とし、リーグ2番目の座をキープ。もっとも、ポールは「明日プレーオフの試合があるわけじゃない」と笑みを見せ、チームの現状を冷静に分析していた。

「僕らとしては、コートへ出てやり合うことはいいこと。といっても、僕らは今チームを作り上げようとしているだけなんだ。11月に勝利することが全てじゃない」。

 さらにブッカーは「僕らはこのまま前へと突き進みたかっただけ。別に隠すことじゃない。僕らは連勝を伸ばしていて、それはNBA全体が知っていることでもある。だから早いうちにチームの雰囲気を整えて、チームバスケットボールができるようにしている。今夜もそれができたよ」と語る。

 サンズは翌28日にイースタン・カンファレンス首位のブルックリン・ネッツ(14勝5敗)との一戦が組まれているほか、12月1日と4日にはウォリアーズとの頂上決戦があり、フランチャイズ記録の17連勝にマッチ、あるいは超えることができるかは微妙。

 それでも、ブッカーはネッツ戦を前に「僕らは明日タフな相手と戦うことになる。相手は休養十分で僕らを待ち受けている。僕らとしては自分たちのバスケットボールを同じメンタリティーでこなし、高いレベルで守っていくだけ」と自信を見せていた。

 ポールが話していたとおり、11月にチャンピオンシップの行方が決まるわけではない。今はあくまでシーズン序盤戦であり、チームのピークはレギュラーシーズン後半戦あるいは王座獲得をかけたプレーオフに持っていくことになる。

 とはいえ、イースト最高級の戦力を誇るネッツ、勝率約9割を残すウォリアーズとの2試合は、序盤戦で最大級の注目を浴びることになるはずだ。

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