2021.11.29

NBA復帰を目指すアイザイア・トーマスが代理人を変更…海外リーグでのプレーも?

未所属の状態が続いているアイザイア・トーマス[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 小さな巨人、アイザイア・トーマスは現在、アメリカ代表として「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」の予選大会を戦っている。11月29日(現地時間28日、日付は以下同)に行われたキューバとの一戦、トーマスはチームハイの21得点をマーク。残り13.3秒の場面では試合を決定づけるスリーポイントを沈めて、持ち前の勝負強さが錆びれていないことを証明した。

 それでもトーマスは未所属の状態が続いている。シーズン開幕前、トーマスはロサンゼルス・レイカーズ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズのワークアウトに参加。また、プロアマの大会では1試合81得点を叩き出すなど、脅威的なハイライトを作り出したが、最終的に所属球団を見つけることはできなかった。

 NBAは選手自身の実力はもちろんのこと、代理人も契約の重要なファクターを担っている。未だリーグ復帰の可能性を探るトーマスはこのような状況を受けて、代理人の変更を決断したようだ。

 

 トーマスはこれまで、バーニー・リーと代理人契約を結んでいた。リーは「クオーテックス・バスケットボール」の代表取締役で、ジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)やジャスティン・ホリデー(インディアナ・ペイサーズ)をクライアントに持つ。しかし、『HoopsHype』が公開する代理人ランキング(契約金総額順)では全体44位と、敏腕と形容するにはやや物足りない順位となっている。

 まだ新しい代理人は発表されていないものの、トーマスはオンコートでのプレーを望んでいる。アメリカ代表の試合後、175センチの小兵は以下のようなコメントを残し、門戸を開く可能性を示唆した。

「個人的に究極の目標は、NBAに戻ることです。ただ、僕はゲームを愛しています。だから、NBAに戻れない場合、海外でのプレーも検討しなくてはいけません。どこでプレーしていようと、僕には何のプライドもないですからね。僕は競い合うこと、そして世界最高峰の選手たちとのマッチアップが大好きなんです」

 トーマスは現在32歳と、まだまだ現役を退くには惜しい年齢だ。体格的なデメリットはあるものの、W杯予選や他国リーグで同等に渡り合えることを証明すれば、NBAから再び声がかかる可能性は大いにある。

 できることはすべてやる。代理人の変更や海外挑戦の検討はそうした強い意志の表れ。カムバックを期待しているファンも多いだけに、朗報が舞い込んでくることを切に願う。

 文=Meiji

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