2021.12.03

八村塁を慎重に見守る指揮官「復帰を急かしてケガをさせるようなことは絶対に避けたい」

今季初出場に向けて調整を続ける八村[写真]=Getty Images
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 12月3日(現地時間2日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはチーム練習を行ない、昨日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でベンチ入りした八村塁も参加。

 ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)は八村の今後について「この先はできる限り、ウィザーズで(調整を)続けてもらう。場合によっては練習回数を重ねるために、それにコンディションを整えるために(再びGリーグのキャピタルシティ・ゴーゴーと)練習することもあるかもしれない。(ウィザーズは今)練習日が少ないから、実戦形式をやる機会が限られているんだ」と語り、さらにこう続けていた。

「我々との練習では、プレーブックのおさらいやシュート練習、ウォークスルーなどのメンタル面こそ取り組めるが、フィジカル面を鍛える機会は限られている。それでも、今後はできるだけウィザーズで練習を続けて欲しいと思っている。離脱していた期間が長かったから、今は彼にとってプレシーズンのようなものだ」。

 個人的な事情により、トレーニングキャンプを欠席した八村がワシントンD.C.へ到着したのは10月中旬のこと。そこから個人としてワークアウトを続けているのだが、指揮官はこう話す。

「今すぐ試合に出したとしても、フィジカル面がついていけるか。まだ早すぎると思うので、なんとか練習する時間を作って、コーチとの1対1を経てから2対2、3対3と、メニューを増やしていきたい。だがそれにも時間がかかるだろう。復帰を急かしてケガをさせるようなことだけは絶対に避けたい」。
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 23歳のフォワードの状態について、アンセルドJr.HCは「練習で見ている限り、シュートの状態はものすごくいい。心地よく打っているよ」と話しているものの、12月6日から始まるアウェイ3連戦に帯同するかは「検討中だ」と口にしていた。

 となると、6日に行なわれるトロント・ラプターズとのアウェイゲームにも八村は帯同しない可能性が十分ある。そのため、昨季実現しなかった渡邊雄太との日本人対決も、今季最終戦となる来年1月22日までお預けとなりそうだ。

 もっとも、レギュラーシーズンはまだ4分の1を終えたばかり。来年4月中旬まで続くだけに、八村にはぜひとも入念に時間をかけてコンディションを整えてほしいところだ。

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