2021.12.11

『ESPN』のMVP調査で圧倒的支持を集めたステフィン・カリー、KDとヤニスがトップ3入り

リーグトップの戦績を誇るウォリアーズをけん引するカリー[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 2021-22レギュラーシーズンは各チームが25試合前後を戦い、約3分の1の日程を消化した。

 12月10日(現地時間9日、日付は以下同)を終えた時点で、イースタン・カンファレンスではブルックリン・ネッツがトップの17勝8敗、ウェスタン・カンファレンスではゴールデンステイト・ウォリアーズがリーグ全体トップとなる21勝4敗を残している。

 そんななか、『ESPN』は序盤戦を終えた段階で今季のMVPの調査を行ない、1位票100のうち94票がステフィン・カリー(ウォリアーズ)に集まったと報じた。

 カリーは今季ここまで24試合に出場して平均34.2分27.5得点5.5リバウンド6.3アシスト1.8スティールをマーク。平均得点はリーグ2位、3ポイント試投数(320本)と成功数(132本)、フリースロー成功率93.4パーセントではリーグトップに立っている。

 昨季キャリアベストの平均32.0得点を残したカリーは、MVP投票でニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)に次いで3位にランクイン。といっても、昨季ウォリアーズはウェスト8位の39勝33敗を残すも、プレーイン・トーナメントでロサンゼルス・レイカーズ、メンフィス・グリズリーズに2連敗したことでプレーオフを逃していた。

 だが今季はリーグトップの戦績を残しており、カリーが先陣を切って大暴れを見せていることから、ここまでのチーム戦績とカリーのパフォーマンスを考慮すれば納得のいく結果と言っていい。

 現役でシーズンMVPに複数回選ばれているのはレブロン・ジェームズ(レイカーズ/4度)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/2度)とカリー(2度)のみ。もしカリーが今季、通算3度目のシーズンMVPに輝くことになれば、NBA史上10人目の快挙となる。

 カリーがシーズンMVPを獲得したのは、14-15、15-16シーズンのこと。21-22シーズンもこの最優秀選手賞を獲得できれば、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)と並んで6シーズンぶりのMVP受賞という史上稀に見る復活劇になる。また、来年3月に34歳を迎えることから、カリーは1998年のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/35歳)、99年のカール・マローン(元ユタ・ジャズほか/35歳)に次ぐNBA史上3番目の高齢なMVPになる可能性を秘めている。

 なお、この調査結果でトップ5に名を連ねたのは、1位から順にカリー、リーグトップの平均28.4得点を誇るKDことケビン・デュラント(ネッツ)、昨季のファイナルMVPアデトクンボ、ヨキッチ、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)。

 シーズンはまだまだ続いていくことから、今回の結果がそのままシーズン終了後の結果に反映されるとは思えない。それでも、今季のカリーはそれほど勢いがあることは間違いない。

BASKETBALLKING VIDEO