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12月16日(現地時間15日)に行なわれたニューオーリンズ・ペリカンズとオクラホマシティ・サンダーによる一戦は、残り2.3秒にシェイ・ギルジャス・アレクサンダーがディープスリーを沈めて110-110の同点に追いついた。
延長へ持ち込む貴重な同点弾がリングに吸い込まれたことで、サンダーの選手たちやホームのペイコム・センターに集まった観客はエースの勝負強いショットを称賛し、喜びを分かち合っていた。
それもそのはず。ギルジャス・アレクサンダーが放ったショットは、コート中央のチームロゴがデザインされた位置、実に31フィート(約9.4メートル)から決まったディープスリーなのだから当然。
だがペリカンズのジョシュ・ハート、そしてデボンテ・グラハムは決してあきらめてはいなかった。ハートのスローインを受け取ったグラハムは、ドリブルを1回突いて敵陣の3ポイントラインから61フィート(約18.6メートル)も先にあるリングめがけて放り投げた。
ギルジャス・アレクサンダーのショットが決まってショックを受けていたブランドン・イングラムは「(グラハムのショットは)入ると思った。でも本当に入ったから、もう信じられなかったよ」と振り返るほど、衝撃の一発だった。
「デボンテの手から(ボールが)離れた時、『神よ、どうか入ってくれ』と言っていた。そして彼が持ち込んでくれたんだ。浮き沈みの激しいゲームでクレイジーな幕切れになった。両チームが最後まで戦い抜いたんだ。我々が勝利した側に立てて良かったよ」。
ペリカンズのウィリー・グリーンHC(ヘッドコーチ)は、NBA史上稀に見る劇的なエンディング(113-110)をそう振り返っていた。
『ESPN Stats and Information』によると、残り5秒以内で同点または逆転となったショットが30フィート以上も離れた位置から2度も決まったのは直近25シーズンで初。実に四半世紀に一度という奇跡的な幕切れだったのである。さらに、ブザービーターとして決まったショットでも、ここ25シーズンで最も長い距離だったことは言うまでもない。
そしてグラハムが語ったこの言葉こそ、この試合の結末を端的に表していた。
「サンダーの誰かが僕のところへゲームボールを持ってやってきて『これはお前へのクリスマスプレゼントだ』と言ってきたよ。きっと彼らもこの試合の結末がどんなものだったのか、分かってくれたんだと思ったね。(ボールをくれて)感謝しているよ」。
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