2021.12.20

レブロンがアイザイア・トーマスの加入に太鼓判「すぐに適合できるだろう」

レイカーズでNBA復帰を果たしたアイザイア・トーマス[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 デンバー・ナゲッツ傘下のグランドラピッズ・ゴールドで、GリーグからNBAの復帰を目指していたアイザイア・トーマスは、初戦から42得点の大爆発で存在感を発揮した。

 すると、安全衛生プロトコルによる人員不足の影響も相まって、トーマスはロサンゼルス・レイカーズと10日間契約を締結。NBA復帰戦となった今月18日(現地時間17日、日付は以下同)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では、22分間の出場でチームハイの19得点をマークし、その得点能力が未だ錆びれていないことを証明してみせた。

 トーマスは復帰戦後、未所属が続いたことへの心労を口にすると同時に、復帰への喜びを語っている。

「バスケットボールは、僕のすべてです。だから、自分らしくいることができなかったんだ。バスケットボールがいつも僕を幸せにしてくれたから、辛かったね」

「素晴らしい瞬間? コートに立った時、みんなが僕に声援を送ってくれたことかな。しかも、アウェーの試合でね。あのような瞬間は、何よりも特別なものです。NBAに戻れると思っていなかったわけではないけれど、またこのような気持ちになれるとは思っていなかったな」

 小さな巨人のカムバックには、レイカーズのエースであるレブロン・ジェームズも喜びをあらわにしている。

「俺は彼の能力を理解しているし、彼がゲームにどのような影響を与え、何が得意なのかも知っている。彼は非常に優れたシューターで、ペイントに入り込むこともできるし、フリースローの精度も高い」

「ベテランで構成されている球団にベテランを迎えるのは難しくない。彼がこのリーグで何ができるのかは分かっているから、すぐに適合できるだろう」

 クリーブランド・キャバリアーズ時代にもチームメートだったレブロンとトーマス。しかし、当時のトーマスはケガに苦しみ、自分の存在価値を発揮できなかった。レブロンも同選手のポテンシャルは理解しており、キャブス時代はチームメートとして歯痒さを感じていただろう。

 現状、レイカーズはロスターが埋まっており、トーマスと本契約を締結する場合には、押し出して誰かを放出する必要がある。果たして、トーマスはこの限られた期間で、レイカーズからプレーオフに必要とされるまでの信頼を勝ち取ることができるだろうか。

 文=Meiji

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