2022.01.15

湧いてくるトレードの噂を聞きつつも…フォックスは「ここにいるのが好きなんだ」

ドラフト5位指名でキングスへ入団したフォックス(中央)[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

 15日(現地時間14日)時点で18勝27敗と、西地区10位に位置しているサクラメント・キングス。1月に入ってからは5連敗を記録するなど不安定な状況が続いているが、そうなると自然と湧いてくるのがトレードの噂だ。

 特に、ベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)との交換が噂されているのが、ガードのディアロン・フォックス。15日時点で、今シーズン1試合平均21.0得点3.7アシスト5.1アシストを記録しており、まだ24歳と成長の余地は十分。球団側もチームにテコ入れをするならば、主力のフォックスで必要な人材を求めに行く可能性もある。

 13日のロサンゼルス・レイカーズ戦のあと、フォックスは『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ氏に自身の胸中を語った。「僕は5年間ここにいる。ここで人生を築き、家族もできた。でもひとたびコートに立てば、そのすべてが窓の外にある」。

「自分のコントロールの及ばないことは考えないようにしているんだ。僕は何回もデッドラインを経験して、最後の最後でトレードされる人を見てきた。考えないようにしても、ビジネスだからね。何が起こるか分からないよ」

 いまやチームの顔となったフォックスに、求められるのは勝たせる力だ。キングスは2005-06シーズンを最後にプレーオフから遠ざかっており、フォックスが入団した2017年からも、状況は好転していない。だが、それでもフォックスは前を向いてプレーし続ける。

「続けるしかないんだ。良い時もあれば、悪い時もある。コントロールできることはコントロールし、ベストを尽くすようにしている。自分が(トレードについて)安全とは思わないが、ここにいるのが好きだからね」

 15日にはヒューストン・ロケッツに勝利し2連勝中のキングスは、プレーオフ圏内の西地区8位が手に届く位置にある。サクラメントを愛するこの男は、ファンへ久方ぶりとなるポストシーズンの景色を見せられるだろうか。

BASKETBALLKING VIDEO