2022.03.22

NBAで20年間プレーしたジャマール・クロフォードが引退「ありがとう、バスケットボール」

大ベテランのクロフォードが現役を引退[写真]=Getty Images
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 3月21日。ジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)が自身のツイッターを更新。「さようなら、ゲーム。これまで残してきた全てのことがアドレナリンとして駆け回っているよ。ありがとう、バスケットボール。僕の命の恩人だ」と綴り、現役生活に終止符を打った。

 2000年のドラフト1巡目8位でクリーブランド・キャバリアーズから指名された196センチ83キロのスコアリングガードは、ドラフト当日にシカゴ・ブルズへトレード。その後ブルズ、ニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、アトランタ・ホークス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、クリッパーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フェニックス・サンズ、ブルックリン・ネッツで計20シーズンをプレー。

 クロフォードはレギュラーシーズン通算1327試合(うち先発は433試合)に出場して平均29.4分14.6得点2.2リバウンド3.4アシストを残し、歴代最多タイとなる3度(10、14、16年)の最優秀シックスマン賞を獲得。

 ブルズ、ニックス、ウォリアーズ、サンズと、4つのフランチャイズで50得点以上を残したNBA史上初の選手は、サンズ時代の19年4月10日(現地時間9日)に39歳と20日で51得点をマーク。これは50得点以上をたたき出した史上最年長記録であり、リザーブ選手としての史上最多得点記録でもある。

 キャリア20シーズンのうち平均2ケタ得点を16シーズンで残したクロフォードは、クロスオーバーをはじめとする変幻自在のボールハンドリングから守備陣を突破し、レイアップやプルアップジャンパーをヒット。特にビハインド・ザ・バックからボールをフロントへ素早く切り返す動きは“シェイク&ベイク”と呼ばれ、そこから沈めたレイアップやフローターはハイライトシーンを何度も彩ってきた。

 ワシントン州シアトル生まれのクロフォードは、オールスターやオールNBAチームに選ばれたことこそなかったものの、バスケットボールをこよなく愛し、コート内外でその思いを表現してきただけに、これまでの功績に敬意を表して「お疲れさまでした」、そしてファンやメディア、選手たちを大いに楽しませてくれて「ありがとう」と伝えたい。

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