3月23日（現地時間22日）、デトロイト・ピストンズのレジェンドであるアイザイア・トーマスが、デビン・ブッカー（フェニックス・サンズ）をシーズンMVPの候補へ推薦していると現地メディアの「FADEAWAY WORLD」が伝えた。

　ピストンズで連覇も達成している偉大な司令塔は、自身のTwitterで「NBAで最高の成績を収めているチームのトップスコアラーである彼は、シーズンMVP候補の会話に参加するべきだ」と主張した。

Let it be known @DevinBook @Suns @nba league #MVP conversation best record leading scorer has always been part of the #criteria

— Isiah Thomas (@IsiahThomas) March 22, 2022

The leading scorer on his @Suns team with the best record in the @NBA @DevinBook has arrived Let it be known. https://t.co/55wjZW780x

— Isiah Thomas (@IsiahThomas) March 22, 2022

　驚異的な強さを発揮しているサンズは、シーズン途中にフランチャイズ記録となる18連勝を達成するなど、ここまで（現地22日時点）勝率8割越えとなる58勝14敗の成績を収めている。現時点ではリーグで唯一の50勝越えチームとなっており（次点はメンフィス・グリズリーズの49勝）、今シーズンのサンズはライバルチームを置き去りにするスピードで勝ち星を重ねている。

　そんな強豪チームのエースを務めているブッカーは、ここまで61試合に出場すると、チームトップの25.9得点に加え、5.1リバウンド4.9アシスト1.2スティールをマーク。キャリア7年目のスコアラーは、高いシュート力やスキルを駆使してサンズをけん引している。

　トーマスの指摘のとおり、リーグで最高成績を収めているチームのトップスコアラーは、通常であればシーズンMVP論争に名前を挙げられてきた。しかし、今シーズンのMVP候補にはフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードや、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボなどが有力とされている。

　ブッカーが過小評価されてしまう原因の一つは、サンズが高い組織力で試合を支配していることだ。チームとして好調すぎるがゆえに、ほかのスター選手ほどブッカーの活躍が認知されておらず、得点王争いに参加するなど、スタッツでも大きなインパクトを残している上記2選手に後れを取っている。

　リーグには多くの才能豊かな選手がおり、MVPの競争は困難を極めている。チームを優勝候補へと押し上げているブッカーだが、今シーズンは個人賞の獲得に至らないかもしれない。しかし、サンズの最終目標は昨シーズンに一歩届かなかったNBAチャンピオンの称号であり、エースはプレーオフで自身の存在を証明する活躍を見せてくれるだろう。