2022.03.26

レブロンを絶賛するレイカーズ指揮官「彼は誰よりもMVPとして考慮されるに値する選手」

37歳ながら驚異的な活躍を続けるレブロン[写真]=Getty Images
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 3月26日(現地時間25日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズはチーム練習を行ない、その練習後にフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が今季のMVP候補としてレブロン・ジェームズを推した。

 26日に『NBA.com』へ掲載された今季のMVP候補トップ5は、1位から順にジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)。6位から10位は順にジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、デマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、カール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)で、レブロンはトップ10にすら名を連ねていない。

 だがボーゲルHCは「彼はリーグの誰よりもMVPとして考慮されるに値する選手だ」と切り出し、こう続けていた。

「(MVPの)投票がどうなっていくかは知っているよ。リーグでベストな戦績、あるいはそれに近いトップグループのチームの中から選考されるとね。だから今シーズンの勝敗数は彼にとっては間違いなく得票数を落とすことになるだろう」。

 25日を終えた時点でレイカーズは31勝42敗。ニューオーリンズ・ペリカンズと同率ながら、直接対決の戦績でここまでペリカンズが1勝0敗のため、ペリカンズが9位、レイカーズが10位におり、なんとかプレーイン・トーナメント進出圏内にとどまっている。

 一昨季の覇者レイカーズは、今季もアンソニー・デイビスがケガのため欠場試合数が多く、昨夏加わったラッセル・ウェストブルックもフィットしきれておらずに苦しんでいるというのが現状。

 そのなかで、キャリア19シーズン目のレブロンはいずれもチームトップとなる平均37.1分30.0得点1.3スティール、同2位の8.2リバウンド6.3アシスト1.1ブロック。リーグ全体でも平均出場時間で4位、同得点でトップ、同アシストで18位におり、獅子奮迅の活躍を見せている。

 指揮官は37歳ながら率先してチームを支えるレブロンを高く評価しており、「今シーズンのレブロン・ジェームズよりも良いシーズンを送っている選手がいるとは言えないはずだ」とも口にしていた。

 もしこのままレブロンが平均得点で首位に立ち続ければ、NBA史上最年長の得点王となり、08年以来14年ぶり通算2度目のスコアリングリーダーとなる。ただ、ボーゲルHCがレブロンの働きを絶賛する一方、今季レイカーズはすでに負け越しが確定しており、レブロンの得点王くらいしかアピールポイントがないとも言える。

 それに、これまでレブロンは現役最多となる4度のMVPを獲得してきただけに、通算5度目となるとそのハードルが高くなることは明白。となると、現状でレブロンが今季のMVPに輝く可能性は限りなくゼロに近いと言わざるをえない。

 ただ、今季のレブロンはキャリア19シーズン目とは到底思えないほどの成績であり、37歳の選手が世界最高のプロバスケットボールリーグで残すスタッツとしてきわめてレアなケースなのは間違いない。

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