2022.04.12

ビッグ3体制が失敗に終わったレブロン「ほとんど一緒にプレーできなかったことが要因」

キャリア19シーズン目を終えたレブロン[写真]=Getty Images
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 4月12日(現地時間11日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが2021-22レギュラーシーズン終了会見に応じた。

 一昨季の覇者レイカーズは、昨夏大型トレードでラッセル・ウェストブルックを獲得したことを皮切りに、フリーエージェント(FA)戦線でカーメロ・アンソニードワイト・ハワードらベテランを複数獲得。

 さらにマリーク・モンクケンドリック・ナンといった新戦力も加え、レブロンとアンソニー・デイビスを支える豪華戦力を形成し、優勝候補の一角として今季に臨んだ。

 ところが、レブロンは腹部やひざ、足首を痛めたことで56試合、デイビスもひざや手首、足を痛めて40試合のみの出場に終わり、ウェストブルックと合わせたビッグ3がプレーできたのは21試合のみ。レイカーズは82試合のうちなんと41パターンの先発陣を送り込むなど選手起用でも苦戦し、ウェスタン・カンファレンス11位の33勝49敗と、期待外れのシーズンに。

 レイカーズは昨夏のトレードでカイル・クーズマケンテイビアス・コールドウェル・ポープらをワシントン・ウィザーズへ手放し、FA戦線でアレックス・カルーソ(現シカゴ・ブルズ)やマーキーフ・モリス(現マイアミ・ヒート)を流出し、一昨季の優勝に貢献した選手たちが退団。オフシーズンにロースターへメスを入れたことが裏目に出たと言わざるを得ない。

 レブロンは「俺が決めたことじゃない。フロントオフィスの決断なんだ。彼らが俺に聞いてきたかもしれないけど、最終的にはこの球団がベストな方向へ進むために決断を下したこと」と口にした。

 キャリア19シーズン目となった今季、レブロン自身は37.2分30.3得点8.2リバウンド6.2アシスト1.3スティール1.1ブロックにフィールドゴール成功率52.4パーセントと大活躍。3ポイント成功数(平均2.9本)ではキャリアハイを記録し、規定数(58試合)にこそ届かなかったものの、リーグ2位に相当する平均得点を残した。

 今季チーム最多の78試合に出場し、平均34.3分18.5得点7.4リバウンド7.1アシスト1.0スティールを残すも、戦犯扱いされてきたウェストブルックについて、レブロンは「ラスについて俺が大好きなのは、彼の闘争心と毎晩ゲームに持ち込んでくれること。それに数多くのケガが起こりうるなかでユニフォームを身にまとい続けてきたことをリスペクトしている。俺はチームメートとしてのラスが大好きだ」と話していた。

 結果としてレブロン、デイビス、ウェストブルックという超豪華なビッグ3は機能しなかった。だが「俺たちがうまくいかなかった要因、それはフロアでほとんど一緒にプレーできなかったことにある。それが一番の要因だ」というレブロンの言葉が真実なのかもしれない。

 レイカーズは12日にフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)との決別を発表したことで、フロントは新たなかじ取り役を探していくことを決断。来季以降に巻き返すべく、今年のオフシーズンは重要な時期となることは想像に難くない。

「このボールクラブがより良いボールクラブになることを助けるべく、フロントオフィスは何がなんでもやってくれると俺は思う。俺の意見を求められればそうするだろう。でも最終的には彼らがフランチャイズにとってベストだと思うことを決断して動いてくれるだろう」。

 レブロンはそう語り、キャリア19シーズン目に終止符を打った。今夏レイカーズが来季に向けてどのようなロースターを形成していくのかは、間違いなく注目を浴びるはずだ。

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