2022.04.22

シャキール・オニールがレイカーズのヘッドコーチに志願…その条件とは?

オニールは現役時代レイカーズでプレーし、3連覇に大きく貢献した[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 今年は不本意なシーズンを送ってしまったロサンゼルス・レイカーズ。勝率はわずか40パーセントにとどまり、大方の予想どおりヘッドコーチのフランク・ボーゲルには解任が告げられた。

 レイカーズは名誉挽回に向けてHCの招聘が必須となっているが、一人のレイカーズOBが手を挙げた。

「もし、4年契約で年俸2500万ドル(約32億円)のオファーがあればレイカーズのコーチをやってやる」

 そうコメントしたのは他でもない、2016年にバスケットボール殿堂入りを果たしたシャキール・オニールだ。

 デマー・デローザンを指導した経験を持つレジェンドラッパー、マスター・Pは先日『TMZ』の取材に対して「俺をレイカーズに入閣させろ、勝ち星稼ぎを手伝ってやる」と発言。そして、勝利のために「とんでもないアシスタントコーチを連れてくる」とし、そこでヒューストン・ロケッツのフロントに在籍するジョン・ルーカスとともにオニールの名前を挙げていた。

 しかし、歴代最高のセンターは自身が主宰するPodcast『Big Podcast with Shaq』において、アシスタントコーチの職を受ける気はないことを強調。そして、マスター・Pの発言については、以下のように言及している。

「レイカーズがマスター・Pと会話の場を設けた結果、彼を選ばなかったとしよう。そしたら、俺はもうひとつのミーティングを開催して、『おい、お前たちが俺の友人であるマスター・Pを選出しなかったのは知っている。だが、もし俺に参加してほしいなら、これが提示額(2500万ドル)だ』と言うだけだ」

 ご存知のとおり、シャックはバスケットボールの世界において指折りのユーモラスな男で、コメンテーターに投資や経営など非常に多忙な生活を送っており、この発言に本気の熱がこもっているとは到底思えない。それ以上にHCの職として要求しているサラリーそのものが冗談であり、『Sportscriber』の情報によれば、コーチで最も高給取りのグレッグ・ポポビッチでさえ、1100万ドル(約14億円)が年俸となっている。

スパーズのHCを務めるポポヴィッチはNBA最高となる約14億円の年俸を受け取っている[写真]=Getty Images


 無論レイカーズファンは、仮にヘッドコーチでなくともシャックが球団関係者として復帰することを歓迎するだろう。果たして、シャックはこの先どのようなキャリアを歩むのか。そこにレイカーズとの交点が存在するかは、まだ誰にもわからない。 

 文=Meiji

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