2022.05.06

渡邊雄太が4季目を総括「NBAでやっていける自信をつけられたシーズンだった」

渡邊雄太が激動の今シーズンを振り返った[写真]=Getty Images
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 トロント・ラプターズに所属する渡邊雄太が6日、オンライン会見に応じた。

 日本人選手として史上最長のNBA4シーズン目を過ごした渡邊は、今シーズンは38試合の出場で平均11.7分4.3得点2.4リバウンド0.6アシストをマーク。自身初出場となったプレーオフでは4試合に出場し、得点も記録した。

 激動のシーズンを終えた渡邊は、「いいことも悪いこともたくさん経験した。葛藤はあったがいろんなことを証明できたし、自信にもなったシーズンだった。中盤からローテーションを外れて試合に出られなかったのは悔しいが、自分はまだまだNBAでやっていけると自信をつけられた」と総括した。

 昨シーズン終了間際に本契約を結び、今シーズンは開幕からロスター入り。シーズン序盤は一定の出場時間を確保し、昨年12月14日(現地時間13日、日付は以下同)のサクラメント・キングス戦では自身初のダブルダブルを達成するなど好パフォーマンスを披露したが、1月に新型コロナウイルスに感染して以降は出場機会が激減。試合終盤の出場が主となった。

 ローテーションに入り出場時間を多く得ていた序盤は「数字もある程度残せたし、数字に残らない部分でもいい活躍をできた。一定の活躍ができたので自信につながった」と手応えをつかむも、「コロナに感染し、戻ってからは何もできずローテーションを外れてしまった。体調管理はプロとしてやらないといけない。また、シュートの確率が昨シーズンに比べて落ちたので、どういう状況でも高確率で決めないといけない」と悔しさをあらわにした。

 シーズン立ち上がりにいいパフォーマンスを発揮できていたからこそ、出場機会を失ったことへの落胆は大きかった。「ローテーションの選手としてある程度試合に出られる楽しさを知ったからこそ、出られないギャップを感じた。今までのシーズン以上に出られないことが苦痛だったし、そこに対するしんどさは今シーズンが一番キツかった」。

 ラプターズとの契約は今シーズン限りのため、フリーエージェントとなる。「ラプターズが大好きだし、トロントの街が好きになったので来シーズンもやりたい」と思いを吐露したが、「他チームからどういう話が来るのか分からないし、はっきりとしたことが言えないのが現状だが、どこに行ってもこのオフで成長しないといけない。結果を出せる選手がNBAで長くやれるので、基準値が高くなっても乗り越えられる選手になりたい」と決意を新たにした。

 なお、渡邊が主力を務める日本代表は今年7月に開催される「FIBAアジアカップ2022」へ出場するが、参加するかどうかは未定とのこと。「代表の方々と話してどうするか決めたい」とした。
 

渡邊雄太がオンライン会見に応じた

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