2022.05.15

第5戦の惜敗から挽回して勝利したテイタム「僕らは強気だった。負けてたまるかとね」

ゲームハイの46得点を奪う大暴れを見せたテイタム[写真]=Getty Images
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 5月14日(現地時間13日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦。ボストン・セルティックスは第4クォーター残り9分47秒に8-0のランを許して6点差、さらに残り8分42秒にヤニス・アデトクンボの3ポイントで4点差(85-81)まで肉薄された。

 だが、この日はジェイソン・テイタムがそこから1人で11連続得点を奪う猛攻。24歳のオールスターフォワードは最終クォーターだけで16得点を含むゲームハイの46得点に9リバウンド4アシストの大活躍を見せ、セルティックスを108-95の勝利へと導いた。

「何も残したくなかった。後悔したくなかった。だからそのためにやるべきことをやろうとしていた」と語ったテイタムは、第4クォーターで14点リードから逆転された第5戦の悔しい敗戦をふまえて、ルーズボールやリバウンド争いでバックスに負けないように踏ん張ったという。

「第5戦の第4クォーターで、相手は僕たちよりもタフにやってのけた。そのことが僕の中にあった。それは皆の中にもあったんだ。僕らはああいったプレーでやられてはいけないとね。僕らのシーズンは、終了するかもしれないという危機に直面していたんだ」。

 第5戦の終盤にドリュー・ホリデーのブロックに遭い、さらには最後のポゼッションで痛恨のスティールを奪われたマーカス・スマートは「今夜はあの試合後から初めて、眠れるだろうね。それまで僕はほとんど寝れなかった」と明かし、この日の勝利を喜んだ。

 それはスマートだけでなくセルティックスの選手たち全員も同じで、ホームで逆転負けを喫したことで「皆にとって後味の悪い試合だった。映像を観て、そこから学んでいったんだ。(勝利することを)熱望し、僕らは強気だった。負けてたまるかとね。僕らにはまだここで勝利すればシーズンをつなぐ機会があると分かっていた。信じていたんだ。僕らがお互いを信じていることを、今夜見せることができたと思う」とテイタムはチーム一丸となって戦い抜いたと力強く語っていた。

 マイアミ・ヒートが待つカンファレンス・ファイナルへと駒を進めるのは、16日の第7戦を制したチームのみ。ジェイレン・ブラウンは「騒がしくなるだろうね、楽しくなると思う。最高のゲームの一部になれるんだから、僕は楽しみにしている。だってバスケットボールでベストな二言は“Game 7”なのだから」と話しており、会場となるTDガーデンは試合前から大盛り上がりを見せるに違いない。

 はたして、このシリーズを制するのは昨季覇者バックスなのか、それともセルティックスが2年ぶりにイースト決勝へ進むのか。そしてこの激闘に終止符を打つ男は誰になるのかも楽しみだ。

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