2022.05.15

ウェスト準決勝で今季を終えたグリズリーズ…ブルックスは「この経験はいい学びになる」

来季以降もウォリアーズへ宣戦布告したブルックス(左)[写真]=Getty Images
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 5月14日(現地時間13日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズはゴールデンステイト・ウォリアーズとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦で、ディロン・ブルックスが30得点3スティール、デズモンド・ベインが25得点7リバウンド、ジャレン・ジャクソンJr.が12得点4ブロックを残した。

 第5戦を134-95で大勝したグリズリーズだったが、この日ウォリアーズはシリーズ初の先発起用となったケボン・ルーニーが11本のオフェンシブ・リバウンドを含む計22リバウンドに5アシスト1ブロックと大活躍。

 さらに8本の長距離砲を沈めたクレイ・トンプソンが30得点8リバウンド3ブロック、ステフィン・カリーが29得点7リバウンド5アシスト2ブロック、アンドリュー・ウィギンズが18得点11リバウンド3ブロック、ドレイモンド・グリーンが14得点15リバウンド8アシスト、ジョーダン・プールが12得点を残し、リバウンド数で70-44と圧倒。ウォリアーズは110-96でグリズリーズを下し、4勝2敗でシリーズに決着をつけた。

 今季グリズリーズはリーグ2位かつ球団史上最高に並ぶ56勝26敗という好成績を残し、フランチャイズ史上最高となるウェスト第2シードを獲得。ファーストラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズを4勝2敗で下し、ウォリアーズとのシリーズでも第2戦を終えて1勝1敗の五分だった。

 だがオールスターガードのジャ・モラントがシリーズ第3戦で右ひざを負傷。MRI検査の結果、骨挫傷と診断され、第4戦から欠場となり、チームはシリーズ平均38.3得点6.7リバウンド8.3アシスト3.0スティールを誇る大エースが戦線離脱。第5戦こそ勝利したものの、ウォリアーズの前にプレーオフから姿を消すことに。

 それでも、今季のグリズリーズはモラントがオールスターに初選出されてMIP(最優秀躍進選手賞)を獲得。バスケットボール運営部門バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのザック・クライマンは史上最年少(33歳)で最優秀エグゼクティブ賞に選ばれ、テイラー・ジェンキンズHC(ヘッドコーチ)が最優秀コーチ賞の投票で2位に入るなど、大躍進を遂げたと言っていい。

 シリーズ終了後、ブルックスは「僕らは若くて、相手(ウォリアーズ)は年をとっている。だから彼らはこれから毎年、僕らが立ち向かってくると分かっているさ」と発言。さらに、モラントがいれば第4戦と第6戦の結果が変わっていたかと聞かれ、こう切り返していた。

「100パーセントだ。ジャはリーグでもベストなポイントガードの1人。それは皆も知ってるよね。(彼がいたら)間違いなく変わっていた。でも僕らは今いる戦力で戦った」。

 リーグ有数の選手層の厚さを誇り、有能な若手がそろうグリズリーズは、オフシーズンに彼らが成長を遂げることでチーム全体の底上げも十分可能と言える。

「この経験はいいモチベーションになるし、いい学びになる。歴史上で見ても2人のベストシューター(カリー、トンプソン)を相手にプレーしてきたんだから。彼らと対戦することは本当に最高だった。僕らにとって大きなことであり、(来季以降に)また再戦できるように備えていくよ」(ブルックス)

 今夏グリズリーズは、モラントが延長契約を締結できる資格を手にすることから、おそらくマックス額で延長契約を結ぶことだろう。カイル・アンダーソン、タイアス・ジョーンズが制限なしフリーエージェント(FA)になることから、彼らの去就も気になるところ。

 もっとも、主力の多くは来季も契約下にあり、今季と同等あるいはそれ以上の戦力を形成して来季を迎えることが期待できる。クライマンが今夏ロースターをどのように強化していくのか楽しみだ。

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