2022.05.22

2連敗からの巻き返しを目指すマブスのドンチッチ「僕らは前へ進んでいくしかない」

第2戦で42得点を残すも敗れたドンチッチ[写真]=Getty Images
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 2011年以来初となるウェスタン・カンファレンス・ファイナルへ駒を進めたダラス・マーベリックスは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズ第1戦で48本、第2戦でも45本と、3ポイントがいずれもフィールドゴール全体の半数以上を占めてきた。

 5月19日(現地時間18日、日付は以下同)の初戦こそ成功わずか11本で成功率22.9パーセントに終わって87-112で大敗も、21日の第2戦では前半だけで27投中15本も沈めて成功率55.6パーセントをたたき出し、72-58と14点をリード。だが第3クォーターに入って13投中成功わずか2本の成功率15.4パーセントに終わってウォリアーズに迫られ、最終クォーターの攻防に敗れて117-126でシリーズ2連敗。

 この第2戦で、マブスはルカ・ドンチッチがゲームハイの42得点に5リバウンド8アシスト3スティール、ジェイレン・ブランソンが31得点7リバウンド5アシスト、レジー・ブロックが21得点、ドリアン・フィニー・スミスが10得点8リバウンドを記録。チーム全体で3ポイントを45投中21本沈めて成功率46.7パーセントという高確率を残した。

「僕らはいい状態で打てていた。オープンだったら僕らは打っていく。このチームにはたくさん決められる選手がいるからね。僕らはオープンな状態でいる限り、ショットを正していくし、(さらなるイージーショットへつながる)エキストラパスなど、自分たちがやるべきことをしていく。僕らは全員が自信を持っている。このチームは皆が(3ポイントを)決め切ることに自信を持っている」。

 ブランソンは強気な姿勢を崩さずにいるものの、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は3ポイントに頼り切る戦い方に「(3ポイントが)決まっていれば最高さ。だが4本連続で落としていたら、5本目は打たないと理解する必要がある。決めなければいけないからだ。それによって打つ選手とそのチームにストレスをかけてしまう。それはもう一方(ディフェンス面)で相手を止められなければ、ブロウアウトへと変わってしまうからだ」と釘を刺していた。

 初戦の20得点から見事挽回し、40得点超えを果たしたドンチッチは「相手はウォリアーズなんだ。すばらしいチームであり、チャンピオンシップを勝ち取ってきたチーム。自分たちのディフェンスをアジャストしていかないと。僕らは19点差をつけていたのに…。だからタフな状況だ。でも振り返ってはいられない。何が起ころうとね。前へと進んでいくしかないんだ」と語り、何とか切り替えようとしていた。

 ウォリアーズがマブス相手に逆転できたのは、後半に入ってチーム全体で落ち着きを取り戻したこともあるが、ペイントエリアで効果的に加点できたことも要因の1つ。

 第1戦でもペイントエリアの得点で44-32とリードしたウォリアーズは、第2戦ではなんと62-30もの大差をつけていた。23日に迎えるシリーズ第3戦に向けて、ドンチッチもペイントエリアを攻め立てることを掲げていた。

「僕たちはペイントへたくさんアタックしてはいなかった。でももっとペイントへ仕掛けなきゃいけない。彼らのようにね。あのチームには世界でもベストな2人のシューター(ステフィン・カリークレイ・トンプソン)がいて、ペイントにもアタックしてくる。だから僕らはスリーにばかり頼ってはいけないと思う」。

 ホームで開催される第3戦で、ドンチッチ率いるマブスがシリーズ初勝利を飾るためには、3ポイントだけでなくペイントエリアから効果的に加点していくこともポイントとなりそうだ。

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