2022.05.22

第2戦の“MVPチャント”に「緊張した」と明かしたウォリアーズのケボン・ルーニー

マブスとの第2戦で殊勲の働きを見せたルーニー[写真]=Getty Images
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 5月21日(現地時間20日、日付は以下同)に行なわれたダラス・マーベリックスとゴールデンステイト・ウォリアーズによるウェスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦は、126-117でホームのウォリアーズが制して2戦負けなしとした。

 前半こそマブスが15本もの3ポイントを決め切り、ルカ・ドンチッチ(24得点)とジェイレン・ブランソン(20得点)、さらにはレジー・ブロック(13得点)の活躍もあってマブスが72-58でリードを奪うも、後半でウォリアーズが見事に挽回。

 最終クォーターに10得点をマークしたステフィン・カリーが32得点に8リバウンド5アシスト、ジョーダン・プールが23得点5アシスト2スティール、アンドリュー・ウィギンズが16得点5リバウンド5アシスト、クレイ・トンプソンが15得点4リバウンド5アシスト、オットー・ポーターJr.が11得点7リバウンド4アシストを残したのだが、先発センターの攻防両面における活躍も見逃せない。

 この日32分11秒コートに立ったケボン・ルーニーは、フィールドゴール成功率71.4パーセント(10/14)にフリースロー1本を確実に決めて21得点に12リバウンド2アシストの大暴れ。

 2015年のドラフト1巡目30位でウォリアーズから指名されたUCLA出身のビッグマンは、レギュラーシーズンも含めたキャリアハイの得点を奪取。それもあって、第3クォーター残り3分48秒に3ポイントプレーへつなげるフリースローを放つ際に、ルーニーはチェイス・センターに集まったファンから“MVP”チャントされるほど祝福された。

 試合後、そのシーンについて「緊張したよ」と明かしたルーニーだが、この日はディフェンス面でも奮戦。主なディフェンダーとしてガードしたシーンで、ルーニーはマブスの選手たちのフィールドゴール成功率をわずか9.1パーセント(1/11)、42得点を奪ったドンチッチと対峙した際には3本すべてミスへと追いやる活躍だったのだから、MVPチャントが起こってもおかしくはなかった。

「この旅路の一員でいられることを光栄に感じているよ」と謙そんするルーニーは、ウォリアーズが15年から19年にかけて5年連続でNBAファイナルへ進出した際、当時ヒューストン・ロケッツと激戦を繰り広げた時にはスイッチ後にジェームズ・ハーデン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と何度もマッチアップしてきた。当時と現在の違いについて、ルーニーはこのように話している。

「僕は少しばかりスマートに、そしてフィジカルになっている。だから彼らをガードできるんだ。ルカ、ブランソン、(スペンサー)ディンウィディーはいずれも異なるタイプの選手で、違ったアイソ(アイソレーション)を仕掛けてくる。そういう選手をガードするのはタフなこと。今夜の僕はいい仕事ができたと思う。けどシリーズはまだ続いていくからね。彼らに追いつけるようにやっていかなきゃいけない」。

 ウォリアーズのセンターがプレーオフで20得点10リバウンド以上を記録したのは、なんと約45年も前のこと。ロバート・パリッシュ(元ボストン・セルティックスほか)以来の快挙だけに、ルーニーは先発センターとして見事な働きを見せた。

 23日に敵地ダラスで行なわれるシリーズ第3戦でも、ルーニーの攻防における活躍はウォリアーズにとって貴重なものとなるに違いない。

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