2022.05.23

5試合ぶりの出場で勝利に貢献したラウリー「このチームはハードワーカーの集まり」

第3戦の終盤に貴重なスティールを決めたラウリー(左)[写真]=Getty Images
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「俺にとってはチャンピオンシップを手にするか失敗するかのどっちかだ。マイアミ・ヒートへ行くことは彼らがそれを望んでいると感じたから。あそこにはジミー・バトラーという親友もいる。マイアミは、チャンピオンシップを勝ち取りたいと心底狙っているんだと感じたんだ」。

 昨年9月。CJ・マッカラム(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)のポッドキャスト番組へ出演したカイル・ラウリーはそう語り、トロント・ラプターズからフリーエージェント(FA)としてヒートへ移籍した経緯を語った。

 2019年にラプターズで自身初のNBAチャンピオンとなったものの、ラウリーは「もしチャンピオンシップのためにプレーしていないんだとしたら、いったい何のためにプレーしているんだ? それが俺のフリーエージェンシーにおけるプロセスだった。『俺はどこに行けばチャンピオンになれるのか?』とばかり考えていたんだ」と口にし、今季からヒートへ加入。

 チームはイースタン・カンファレンストップの53勝29敗を残して第1シードを獲得し、ファーストラウンドでアトランタ・ホークスを4勝1敗、カンファレンス・セミファイナルでフィラデルフィア・セブンティシクサーズを4勝2敗で突破し、2年ぶりのカンファレンス・ファイナルへと駒を進めた。

 だがラウリーは右ハムストリングの張りのためホークスとの第4戦からボストン・セルティックスとのイースト決勝第2戦までの10試合で出場わずか2試合に終わっていた。

 そうして迎えた5月22日(現地時間21日、日付は以下同)のイースト決勝第3戦。ラウリーは5試合ぶりに出場して29分プレー。11得点6アシスト4スティールを残して109-103の勝利に貢献。

 ジミー・バトラーが右ひざの炎症により後半を欠場、PJ・タッカーは左ひざを痛めているものの、ヒートは一丸となって戦い続けている。

「このチームについて言えるのは、ハードワーカーの集まりってことかな。ユドニス(ハズレム)はいつも言っているよ。このチームの選手たちは皆、苦しい道のりを乗り越えてきたとね。ドラフト外もたくさんいるし、(1巡目の)下位指名、2巡目指名だっている。このリーグで生き残っていくためにハイレベルで自分たちの役割をこなしているんだ。それがこのチームにとって大きいんだ」。

 そう語ったラウリーも、06年のドラフト1巡目24位指名で、ルーキーシーズンは先発どころかローテーション入りすることもできなかった。だがそこから努力を重ねて先発の座を勝ち取り、オールスター選手へと成長。

 セルティックスとの第3戦終盤にはインバウンズパスをスティールしてマックス・ストゥルースのレイアップへつなげる好プレーを見せるなど、身体を張ったプレーが身上で、36歳になってもその激しさは変わらない。

「何が起ころうと関係ない。最終的に、心血を注いでハードにプレーすればハッピーになれるし、俺たちはそうして生きているのさ。それが俺たちのやることなんだ」。

 ラウリーは自身2度目のチャンピオンシップ獲得を目指してハードなプレーを続けている。24日に行なわれる第4戦以降も、攻防両面でハードなプレーを見せ続けてほしいところだ。

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