2022.05.26

シクサーズで飛躍を遂げたタイリース・マクシーは“アンタッチャブルに近い存在”か

2年目で主力へと成長を遂げたマクシー[写真]=Getty Images
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 フィラデルフィア・セブンティシクサーズの2021-22シーズンは、イースタン・カンファレンス4位の51勝31敗でレギュラーシーズンを終え、プレーオフではトロント・ラプターズを4勝2敗で下してファーストラウンドを突破。

 だがマイアミ・ヒートとのカンファレンス・セミファイナルに2勝4敗で敗れたことで、2年連続でイースト準決勝を突破できずにシーズンを終えた。

 このチームには今季の得点王ジョエル・エンビード、18年のMVPジェームズ・ハーデンに加え、今季飛躍を遂げたタイリース・マクシー、ベテランフォワードのトバイアス・ハリスといった選手たちがおり、イースト有数の戦力を有している。

 今夏のフリーエージェント(FA)戦線では来季契約がプレーヤーオプション(PO)のハーデンの去就、ヒートとのシリーズ最終戦で左ひざの前十字靭帯(ACL)と外側側副靭帯(LCL)を断裂したダニー・グリーンの来季契約を保障するかどうかが気になるところだが、このチームが現有戦力のまま来季を迎えるかは微妙。

 というのも、地元メディア『PhillyVoice』によると、シクサーズのバスケットボール運営部代表を務めるダリル・モーリーは来季に向けて戦力増強すべくロースターにメスを入れる可能性があるという。

 同メディアによると、今夏の最優先事項はハーデンのキープ。もしPOを破棄して制限なしFAとなった場合は再契約を結ぶ意向。ただ、エンビードら主軸を除いた選手たちのうち、何人かは今夏に移籍する可能性があるようだ。

 なかでも注目を浴びているのはルーキー契約中のマクシー。レギュラーシーズンで平均17.5得点3.2リバウンド4.3アシストを残した21歳のガードは、ヒートとのシリーズでチームトップの平均20.2得点をマーク。

 ただ、同メディアが得た情報によると、マクシーはアンタッチャブルに近い位置にいることから、来季もシクサーズの主力の一角を務めることが濃厚。

 その一方で、マティース・サイブルはマクシーほどのステータスではないという。すでにシカゴ・ブルズを含む複数のチームが獲得に関心を持っていると報じられているウィングプレーヤーは、2シーズン連続でオールディフェンシブセカンドチームに選ばれており、リーグ有数のペリメーターディフェンダーとしての地位を確立している。

 といっても、シクサーズはこのサイブルを積極的に売りに出しているわけではなく、あくまでトレードのオファーがあれば耳を傾けるというスタンスだという。そのため、チームきってのディフェンダーを放出したいわけではなさそう。

 グリーンの来季契約を保障したとしても、来季開幕は絶望で、前半戦を全休することが確実視されていることから、よほど魅力的なオファーがない限り、在籍3年目を終えた貴重なウィングディフェンダーを手放すことはなさそうだ。

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