2022.06.20

ベテラン陣や指揮官の要求に応えたウィギンズ「それがやる気を引き起こす原動力になった」

満面の笑みでトロフィーを見つめるウィギンズ[写真]=Getty Images
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「もう最高さ。一生懸命やって、膨大な時間をかけてきた。ここに来るまでね。その結果、チャンピオンになれたんだ。これ(優勝)に勝るものなんてないね。だから今はクレイジーなくらいに祝うつもりさ」。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズは、NBAキャリア8シーズン目、チーム在籍約3シーズン目にして初のチャンピオンとなった。

 6月17日(現地時間16日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第6戦で、ウォリアーズはボストン・セルティックスを103-90で下して4勝2敗でシリーズを制した。その試合後の会見でウィギンズはそう語り、喜びを爆発させた。

 27歳の元新人王は、ファイナルという大舞台でジェイソン・テイタムという相手チームのトップスコアラーのディフェンダー役を務め、シリーズ平均39.2分18.3得点8.8リバウンド2.2アシスト1.5スティール1.5ブロックをマーク。出場時間、リバウンド、ブロックでチームトップ、得点でもステフィン・カリー(同31.2得点)に次ぐ2位という好成績で、攻防両面に渡って貴重な働きを見せてウォリアーズの4年ぶりの王座奪還に大きく貢献。

 このプレーオフをつうじて、ウィギンズはカリーやクレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンアンドレ・イグダーラというベテラン陣の要求に応えてきたという。

「彼らが僕を呼び寄せたんだ。ドレイモンド、クレイ、ステフ、アンドレ、ベテラン全員がね。彼らは毎日僕へ要求してきた。コートに立てば、毎回僕へ要求してきたんだ。それがやる気を引き起こす原動力になった。彼らは将来の殿堂入り選手なんだ。どんな時であろうと彼らが何かを教えてくれるなら、要求してくるなら、やってやりたいものさ。そして彼らに(自分ができるんだと)証明し、リスペクトを勝ち取ってきたんだ」。

 また、ウィギンズはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の存在も大きかったと感謝を口にしていた。

「彼は歴代でも最高なコーチの1人さ。彼が選手たちへ要求しつつ、彼らをサポートするやり方はすばらしいものなんだ。彼は選手たちへ自信を与えて、それぞれの選手たちが成功を収める位置へと引っ張ってくれる。だから僕はスティーブ・カーには間違いなく感謝している」。

 ウォリアーズでNBAの王座を獲得したウィギンズは、現行契約が来季までで、来季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、今夏にウォリアーズと延長契約を結ぶ可能性もある。

 19日のシーズン終了会見で、優勝チームの一員となった男は「僕は是非ともここにいたいね。ここにいること、それは最高なことだからね。彼ら(ウォリアーズという球団)が選手たちへしてくれる待遇は、まるで自分たちが1つの大きな家族と思わせてくれるものなんだ。多くのチームが同じことを言うかもしれないけど、彼ら(ウォリアーズ)はそれを実際に行動へ移してくれるのさ」と、今後もウォリアーズでプレーしたい意向を口にしていた。

 今後の契約状況は今オフでどうなるか分からないものの、ウィギンズがカリー、トンプソン、グリーン、イグダーラ、そしてカーHCの要求に応えてウォリアーズに不可欠な選手となったことは間違いない。

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