2022.06.27

シャックが古巣オーランド・マジックの買収に関心「俺たちは準備できている」

シャックはルーキーシーズンから4シーズンマジックでプレーした[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は現役時代ペイントエリアで躍動したように、引退後も活発にビジネスを展開している。

 NBAファンは、『TNT』のスタジオアナリストとして彼の姿を見かけることが多いだろう。また、バスケットボール関連以外にも広くビジネス展開をしており、なかでも飲食チェーンには積極的に投資。直近では、サンドイッチショップ『ビッグ・チキン』を全米展開する計画を明かしたばかりだ。

 だが、野心に溢れるシャックは今、新たな夢を描いている模様。それは、NBAデビューを果たしたオーランド・マジックの買収だという。『The Big Podcast』の最新エピソードで、その想いを吐露した。

「聞いてくれ。俺たちはまだ、あのフランチャイズ(マジック)を追いかけている。デヴォス一家がもし俺たちに球団を売却したいのであれば、俺らは今すぐにでも買い取る準備ができている」

「これは、デヴォス家へのメッセージだ。オーランド・マジックを売却するのであれば、次のレベルに進める奴に売れ。それは、俺たちだ。そして、デニス・スコットもな。D・スコットは、誰だって連れてくることができる。賢い奴が常識的で経験豊富な人材と組めば、間違いを犯すことはない」

 シャックは1992年のNBAドラフトで1位指名を受けて、マジックに入団。ルーキーイヤーからリングを破壊した伝説は今なお語り継がれており、同年はルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)を獲得している。

 2016年度の殿堂入りがマジックの買収に強い関心を抱いている背景には、長年同球団のオーナーを務めたリッチ・デヴォスへの感謝の思いがあるからかもしれない。同氏は2018年に他界しているが、シャックはリッチ氏の在命中にマジックが優勝できなかったことを後悔しているといい、「もう一度やり直せるなら、マジックに残っていた」と語っている。

 スポーツ/エンタメメディア『Yardbarker』によると、シャックの総資産は推定4億ドル(約540億円)と言われている。また、昨年8月に持株を売却しているものの、シャックには2013年からの8年間サクラメント・キングスの共同オーナーを務めた経験がある。

 マジックの買収には、近年のユタ・ジャズやミネソタ・ティンバーウルブズのオーナーシップ移行と同様、10億5000万ドル(約1400億円)前後の資金が必要との見込みだ。しかし、デヴォス家はリッチ氏の死後も売却への関心は示していない。

 果たして、シャックがマジックに帰ってくる日はやってくるのだろうか。

 文=Meiji

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